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ソムリエ試験対策 第26回 フランス 〜 ボルドー地方重要シャトーパート2 編 〜

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こんにちは、ソムリエのしんのすけです❗️

 


いつもご覧くださいましてありがとうこざいます☺️

 


今回は ボルドー地方重要シャトー パート 2 、ソーテルヌ地区、グラーブ地区、サンテミリオン地区、ポムロール地区について解説していきたいと思います🍷


それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください🤩

 

 

ボルドー地方重要シャトー

 

1.ソーテルヌ地区

世界で最も素晴らしい甘口のワインを産する地区が「ソーテルヌ地区」です。

生まれるワインは、白ワイン用品種のセミヨン種を主体に、酸味のバランスを整える為ソーヴィニヨン・ブラン種をブレンドして醸されますが、この原料の葡萄に自然の作用が加わる事によって素晴らしい甘口のワインになり得るのです。

シロン川が、緩やかで水温が高めの暖かいジロンド川に合流する付近では、朝霧が発生しやすくなります。

この霧の影響を受けてセミヨン種に貴腐菌が付着し、貴腐ぶどううを育てる条件となるのです。

 

① ソーテルヌ特1級格付けシャトー(1シャトー)

1) AOC:Sauternes
コミューン:Sauternes
名称:Chateau d’yquem

ディケイム

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シャトーディケムの造る貴腐ワインは世界最高のワインと称される極上の逸品です。

最良のブドウと究極のこだわりをもって造られる至高の味わいは、世界中から高い賞賛を受けています。

ちなみに貴腐ワインとは、貴腐菌が付着して糖度が高くなった白ブドウ品種で造られる極甘口の白ワインのことです。

黄金色で甘美な香りと濃厚な甘みが特徴の高貴なワインで、シャトーディケムはその最高の造り手とされています。

 

② ソーテルヌ1級格付けシャトー(11シャトー)

1) AOC:Barsac
コミューン:Barsac
名称:Chateau Climens
クリマン

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1855年のソーテルヌ&バルサック地区の格付けでは1級に輝き、現在もディケムに次ぐ高い評価を受けています。

原料となるブドウは、現在ではセミヨン種100%で、この地区では、酸味のバランスのためにソーヴィニヨン・ブラン種を混醸するのが一般的なのですがクリマンスでは、“年月の経過によりアロマを失いやすい”という理由から使用していません。


2) AOC:Barsac

コミューン:Barsac
名称:Chateau Coutet
クーテ

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バルサックで最大かつ代表的なシャトーでもあり、エレガンスとバランスの取れた甘さを持つ模範的なワインを造っています。

 

3) AOC:Sauternes
コミューン:Sauternes
名称:Chateau Guirand 
ギロー

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ギローは、1855年メドックとソーテルヌで1級に格付されたシャトーの中で初の有機認証を取得したシャトーとして知られています。

 

4) AOC:Sauternes
コミューン:Preignac
名称:Chateau Suduiraut
スュデュイロー

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1992年大手保険会社アクサ社がこのシャトーを買収したことで有名です。

支配人ピエール・モンテギュは「スデュイローはソーテルヌの中で最も隣のバルサック的なワインである」と言われています。

 

5) AOC:Sauternes
コミューン:Fargues
名称:Chateau Rieussec
リューセック

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所有者が度々変わりながらも常に高い評価を得てきましたが、1971年アルベール・ヴェイエール氏がオーナーになってから、品質が大幅に改善されてきました。

さらに、1984年にラフィットを所有するドメーヌ・ド・バロン・ロートシルトがオーナーとなってからは、一切の妥協を許さない最高のワイン作りがされ、より厳格な取組みがなされています。

 

 

6) AOC:Sauternes
コミューン:Bommes
名称:Chateau La Tour Blanche
ラ・トゥール・ブランシェ

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現在所有者がフランスの農業省という珍しいシャトーです。

国が所有してから評価は低迷していましたが、ジャン ピエール ジョスラン氏が監督者になり、ワイン造りは大きく変わりました。

 

7)  AOC:Sauternes
コミューン:Bommes
名称:Chateau de Rayne Vigneau
ド・レイヌ・ヴィーニョ

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1635年、ボルドーきっての名門ポンタック家、ガブリエル・ド・ヴィニョー卿によって創設されたソーテルヌを見下ろす丘にあるシャトーです。

その後、一族がシャトーを守り抜きますが、1834年カトリーヌ・ド・レイヌ女史がシャトーを取得しました。


8) AOC:Sauternes

コミューン:Bommes
名称:Chateau Rabaud Promis
ラボー・プロミ

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古くはおなじソーテルヌ一級格付けのシガラ・ラボーと、ひとつのシャトーだった歴史を持つワインです。

1980年代半ばまでは、ソーテルヌ地区の甘口ワインの中では、あまり評価の高い作り手とはいえませんでしたがその後改善されました。

 

9) AOC:Sauternes
コミューン:Bommes
名称:Chateau Sigalas Rabaud
シガラ・ラボー

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シャトー・シガラ・ラボーの名前は、1660年以前にこのシャトーを所有していたラボー家と1864年にシャトーを購入したシガラ家に由来しています。

 

10) AOC:Sauternes
コミューン:Bommes
名称:Chateau Clos Haut-Peyraguey
クロ・オー・ペラゲ

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ペラゲというのは岬の意味で、ファースト・ヴィンテージは1618年で、すでに400年もワイン造りを続けています。
類まれなテロワールと希少条件、先祖代々受け継いだノウハウ、そして陽の光とシロン川の霧がシンフォニーを奏で、黄金色のワインに注がれています。

 

11) AOC:Sauternes
コミューン:Bommes
名称:Chateau Lafaurie-Peyraguey
ラフォリ・ペラゲ

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スペイン王アルフォンソ12世は、シャトー・ラフォリ・ペラゲを愛飲し、1858年には高額で樽ごと購入したほどです。

 

 

2.グラーブ地区

1937年にAOC認定されたボルドー地方にあるワイン生産地域です。

メドック地区が有名になる18世紀以前はグラーヴ地区のワインが圧倒的に人気を博していました。

このAOCの指定地域内には43ヶ村が含まれます。
ボルドーワインのAOCとしては珍しく、赤のみでなく辛口白や甘口白も生産しており、一つのシャトーが赤白ともに生産しているケースがあります。

 

① グラーブ1級格付けシャトー(16シャトー)

1) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Pessac

生産可能色:赤
名称:Chateau Haut-Brion
オーブリオン (メドック格付け1級でもある)

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五大シャトーのなかで唯一グラーヴ地区から選ばれたオー・ブリオン。

ボディが厚く、タイト。ポテンシャルが十分に発揮されるまでに長期熟成を要する伝統的な造りは、押し出しの強いラ・ミッションと対照的です。

 

2) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Pessac

生産可能色:赤
名称:Chateau Pape-Clement
パブ・クレマン

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13世紀からの歴史を持つ、 ペサック・レオニャンを代表する格付けシャトー。

ふくよかな果実味を感じる骨太なスタイルのワインです。

 

3) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Leognan

生産可能色:赤
名称:Chateau de Fieuzal
ド・フィーザル

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ボルドーワイン発祥の地とも言われる、 300年もの歴史のある名門シャトー。

優雅な肉付きの良い味わいが特徴です。

 

4) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Martillac

生産可能色:赤
名称:Chateau Smith-Haut-Lafitte 
スミス・オー・ラフィット

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ボルドー市長であり熱心な葡萄栽培家兼ワイン生産者であったデュフル=デュベルジェ氏は、1842年彼の母からシャトー・スミス・オー・ラフィットを相続し、このワインに特級の格付けをもたらしました。

 

5) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Talence

生産可能色:赤
名称:Chateau La Tour-Haut-Brion
ラトゥール・オーブリオン

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特有のスタイルで多くのワイン愛好家を魅了し続け、 2005年に統合され消滅してしまったシャトーです。

成熟したグラーヴの味わいを存分に楽しめるワインです。

 

6) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Leognan

生産可能色:赤
名称:Chateau Haut-Bailly
オー・バイィ

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オー・バイィの畑は、最高のテロワールであると称賛されており、さらに79年以降のさまざまな改革がさらなる進化を加速させ現在に至ります。

 

7) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Talence

生産可能色:赤
名称:Chateau La Mission-Haut-Brion
ラ・ミッション・オーブリオン

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道1本をはさんでオー・ブリオンと向かい合い、ヴィンテージによってはオー・ブリオンを超えることもしばしばある兄弟にしてライバルであるシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン。

女性的と言われるオー・ブリオンに対し、ラ・ミッションは味わいが力強く重い男性的なスタイルです。

 

8) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Leognan

生産可能色:赤、白
名称:Domaine de Chevalier
ドメーヌ・ド・シュバリエ

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シュヴァリエは木々に囲まれた小さな畑を持つち、自身をシャトーと呼ばないボルドーにおける数少ない主要な敷地の一つです。

 

9) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Martillac

生産可能色:赤、白
名称:Chateau Latour-Martillac
ラトゥール・マルティヤック

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シャトー ラトゥール マルティヤックは、グラーヴの格付けで赤ワイン、白ワイン、両方とも格付けされているシャトーです。

もとはシャトーラトゥールと呼ばれていましたが、ポイヤックの1級シャトーと被っていたため所在地にちなんだマルティヤックに変更されました。

 

10) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Leognan

生産可能色:赤、白
名称:Chateau Malartic-Lagraviere
マラルティック・ラグラヴィエール

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かつてはシャトー・ラグラヴィエールを名乗っていましたが18世紀後期、所有者がマラルティック家に変更になり、ワイン名はこれ以降マラルティック・ラグラヴィエールと名乗るようになりました。

 

11) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Leognan

生産可能色:赤、白
名称:Chateau Carbonnieux
カルボニュー

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ボルドー市街地からほど近くに位置しているシャトー・カルボニューは、グラーヴ地区の中でも最も規模の大きなシャトーとして、また景観の美しいシャトーとして知られています。

 

12) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Cadaujac

生産可能色:赤、白
名称:Chateau Bouscaut
ブスコー

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シャトー・ブスコーの白ワインはとても評価が高く、その全てが樽による熟成が行われています。

グリル(焼いた)のアロマを持ち、他の格付け白ワインからも一線を画しており、その卓越性はワインに複雑味を与え、とても魅力的なワインになっています。

 

13) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Leognan

生産可能色:赤、白
名称:Chateau Olivier
オリヴィエ

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このシャトーは他のシャトーと比べても多くの所有者の変更があり、そのためなかなかワインの方向性の定まらない運命をたどります。

1982年以降、醸造責任者が直接シャトーに住み込み、シャトー元詰めをするようになってからようやく上向いた経緯があります。

 

14) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Villenave-d’Ornon

生産可能色:白
名称:Chateau Couhihs
クーアン

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フランス国立農業研究所が手掛ける、 フレッシュかつ優雅なスタイルの格付け白ワインです。

 

15) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Villenave-d’Ornon

生産可能色:白
名称:Chateau Couhins-Lurton
クーアン・リュルトン

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グラーヴで格付けされているシャトー・クーアンの一区画をアンドレ・リュルトンが手に入れ、そこでアンドレ・リュルトンにより作られているワインがシャトー・クーアン・リュルトンです。

 

16) AOC:Pessac-Leognan
コミューン:Talence

生産可能色:白
名称:Chateau Laville Haut-Brion
ラヴィル・オーブリオン

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セミヨン主体の辛口白ワインはフランスを代表するワインの一つであり、これら要素を十二分に備えたワインが「ボルドー地方の白ワイン」の頂点に位置するペサック・レオニャンの白です。

そしてその中でも、シャトー・オー・ブリオン・ブランと並び頂点に君臨するのが、このシャトー・ラヴィル・オー・ブリオンなのです。

 

3.サンテミリオン地区

サンテミリオン(ST-EMILION)は、フランス南西部にあたるリブルネ地域の中心部にある地区です。

ボルドー地方の中でも高級赤ワインの産地として知られており、格式の高いワインが造られています。

1999年に世界で初めてワイン産地として世界遺産に登録されました。

ボルドー右岸を代表するワイン産地で、左岸のメドックと双璧をなす高級赤ワインの産地です。

 

① プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA(4シャトー)

1) AOC:Saint-Émilion

名称:Chateau Ausone 
シャトー・オーゾンヌ

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シャトー・オーゾンヌは、サン・テミリオンの中で、たった4つのシャトーにのみ許された最高の栄冠、「サン・テミリオン・プリミエ・グラン・クリュ・クラッセA」(第1特別級A)を獲得した別格扱いのシャトーです。
5大シャトーにペトリュス、シュヴァル・ブラン、オーゾンヌを加えたボルドー8大シャトーに数えられ、多くのファンを魅了し続けています。

 

2) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Cheval Blanc
シャトー・シュヴァルブラン

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カベルネ・フランを多く使用したことによって現れる、コクと力強い味わいがこのシャトーの真骨頂。 さらにポムロルのレヴァンジルやコンセイヤントと溝一つの距離のため、 ポムロルに近い、リッチでねっとりとした酒質です。

 

3) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Angelus
シャトー・アンジェリュス(2012年昇格)

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教会で鳴らされる祈りの鐘”という意味の名前を持つシャトー・アンジェリュス。

その畑はサンテミリオンの丘の最も下部(ピエと呼ばれ“足”を意味する)にあり、ちょうどサンテミリオンで有名な“粘土質石灰岩”の土壌と、砂や砂利が多く含まれる土壌の、2つの場所に畑を所有しています。

 

4) AOC:Saint-Émilion

名称:Chateau Pavi
シャトー・パヴィ (2012年昇格)

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シャトー・パヴィは、1998年を境として、ワインのスタイルを完全に一変させたシャトーです。

それ以前は非常に伝統的なスタイルのワインを作っていたのですが、一挙にモダンなスタイルのワインへと変化させてきました。

 

② プルミエ・グラン・クリュ・クラッセB(14シャトー)

 

1) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Beausejour
シャトー・ボーセジュール

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シャトーカノンやボーセジュール・ベコなどに囲まれた、サンテミリオン村西側の斜面に畑を持つシャトー・ボーセジュール。

この一帯に1級シャトーが集まっていることからも、畑のポテンシャルの高さは間違いないところです。

 

2) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Beau-Sejour Becot 
シャトー・ボーセジュール・ベコ

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上質なブドウを生み出すことで知られている“サンテミリオンの丘”の上という素晴らしい場所にブドウ畑を所有する1級シャトーです。

80年代半ばからワインの品質が大幅に向上し、現在では「他のサンテミリオン1級シャトーと比較しても上位に入る」と評されるほど、実力をつけてきています。

 

3)  AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Belair-Monange 
シャトー・べレール・モナンジュ

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サンテミリオン第1特別級Bの格付けを持つシャトー・べレール・モナンジュ。

以前はただのシャトー・ベレールという名称でしたが、ムエックス社の所有となった2008年のヴィンテージから、現在の名称に変更されています。

 

4) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Canon 
シャトー・カノン

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1760年、フランスの海軍に属していたジャック・カノン氏がこの土地を購入しました。
ここがブドウ栽培に適していることを見抜き、当時ブドウ以外に植えられていた穀物などを抜き取り、 全てブドウに植え替えたのがシャトー・カノンの始まりです。

 

5)  AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Canon La Gaffeliere
シャトー・カノンラバフリエール

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カノン・ラ・ガフリエールは、ステファン・フォン・ナイベルグ伯爵の壮大な構想のもとに、多大な情熱を持って最高の品質を追求し、ワインを造り上げています。

 

6) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Figeac 
シャトー・フィジャック

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ボルドー最古のシャトーのひとつとして知られ、セカンド ワインはラ グランジュ ヌーヴ ド フィジャックです。

シャトーシュヴァルブランに近く、そのせいかシュヴァルブランの陰に隠れてしまっているシャトーといえます。

 

7) AOC:Saint-Émilion
名称:Clos Fourtet 
クロ・フルテ

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クロ・フルテの長い歴史はヨーロッパ中世まで遡ることができますが、このシャトーはボルドーワインを生産する土地として始まったわけではありませんでした。

完璧と呼べるテロワールを所持していたのにも関わらず、サン・テミリオンの村に近接しているという理由から、当時はカンフルテと呼ばれる守備砦として建てられました。

8) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau la Gaffeliere
シャトー・ラガフリエール

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シャトー・ラ・ガフリエールは、シャトー・オーゾンヌやベレールといった有名シャトーの畑が集まる、サン・テミリオンの南斜面の粘土質石灰岩の上に畑を持っている数少ないシャトーです。

畑はオーゾンヌの畑から南に下った所にあり、東にはシャトー・パヴィの畑が位置する、非常に良いテロワール保有しています。

9) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Larcis Ducasse
シャトー・ラルシデュカス

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立地に恵まれたこちらのシャトーは、サンテミリオン地区を代表する銘醸シャトーのパヴィと隣接する南斜面のブドウ畑は日当たり十分な丘にあります。
フルボディーで古典的なタイプの味わいと評されます。

10) AOC:Saint-Émilion
名称:La mondotte 
ラ・モンドット

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サンテミリオングランクリュラッセチャレンジカップ」で、あの「オーゾンヌ」や「シュヴァルブラン」など、大物蔵を退け頂点に立った世界最高ランクのワインの1つです。

 

11) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Pavie Macqin
シャトー・パヴィーマカン

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シャトー・パヴィとシャトー・トロロン・モンドの間に位置し、1990年にニコラ・ティエポンを支配人に迎えてから急速に品質向上しています。

 

12) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Troplong Mondot
シャトー・トロロン・モンド

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1745年に、ルイ14世の法律顧問を務めていたレイモン・ド・セズが創設したのが始まりとされています。

1850年代に所有したレイモン・トロロンが、自らの名前をもじって「トロロン・モンド」と名付けたのが今日まで続いています。

 

13) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Trottevieille
シャトー・トロットヴィエイユ

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各国に向けての輸出もコントロールされていて日本にもあまり入ってこないので幻のワインと呼ばれることもあります。

 

14) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Valandraud
シャトー・ヴァランドロ

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初ヴィンテージ1991年以来、生み出されるワインは高い評価を受け、驚異的なスピードでトップワインに比肩するまでのシャトーに築き上げました。

 

16) AOC:Saint-Émilion
名称:Chateau Corbin
シャトー・コルバン

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英・仏百年戦争時代(1339~1453)からという、この地域で最も古い歴史をもつシャトーです。

豊かな香り、コクがあり、複雑な余韻が口中に心地よい印象を残すコストパフォーマンスの高いワインです。

 

4.ポムロール地区

ポムロール地区は、ドルドーニュ川の右岸の中でも特に高級なワインを生み出すシャトーが多いボルドーでも屈指の産地です。

クラス・ド・フェールと呼ばれる鉄分を多く含んだ土壌が強く影響をして、他のテロワールでは作れない個性的なワインが生まれます。

 

① ポムロール地区優良シャトー


1) Chateau Petrus 
シャトー・ペトリュス

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ボルドーの赤ワインの中で最も高価格で取り引きされる超有名ワイン「シャトー・ペトリュス」。

豊かなタンニン、独特の芳香、力強いボディは他に類を見ない素晴らしさです。

ブルゴーニュ地方のロマネコンティと双璧をなす存在のワインです。
 

2) Chateau la Conseilante
シャトー・ラ・コンセイヤント

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1871年から現在に至るまで、同じオーナーが所有し続けているという珍しいシャトーであり、そのためか「非常に品質が安定しており、どのビンテージでも一貫したスタイルを持っている」と評されることが多いです。


3) Chateau Gazan
シャトー・ガザン

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ガザンというのは地名で「家」という意味を持つ、シャトー・ガザン。

非常に小さなシャトーが多いポムロルでは珍しく、24haという広大な面積を誇るシャトーです。


4) Chateau Nenin 
シャトー・ネナン

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1997年にデュロン家の所有となり、様々な改革が行われます。

選定方法の見直し、土地の灌漑、ブドウ樹の植え替えや、セラーの空調設備など醸造設備の近代化を行いました。


5) Chateau Pin
シャトー・ル・パン

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シャトール・パンの評判は瞬く間に世界中のワイン愛好家に知られるところとなり、「ガレージワイン」という新しいワインの概念を作りました。

ガレージワインの概念とは、簡単に説明すると「小さなワイナリーだからこそ出来る、特別な手間と時間をかけて造られたワイン」という事だと解釈できます。


6) Chateau Certan-de-May
シャトー・セルタン・ド・メイ

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メドックの第2級に相当する品質と言われ、高い評価を受けています。

ヴィユー・シャトー・セルタンとペトリュスの間という 絶好のテロワ−ルのもとで造られるポムロルの銘酒です。


7) Chateau L’Evangile
シャトー・レヴァンジル

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ロスチャイルド家が手掛ける右岸シャトーです。

数々の実力派有名シャトーに隣接する絶好の立地で芳醇でしなやか、かつ濃縮感のあるスタイルのワインです。


8).Chateau Lafleur
シャトー・ラフルール

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シャトー・ラフルールは、ボルドー・ポムロール地区にある上級クラスのシャトーの1つです。

その実力は同じポムロールに属するあのペトリュスにも迫ると言われるほどの高さで知られています。


9) Chateau de Sales
シャトー・ド・サル

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シャトー・ド・サルはポムロールで最も大きいシャトーであり、アペラシオン唯一の大型シャトーとしての誇りを持っています。


10) Chateau Trotanoy
シャトー・トロタノワ

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シャトー・トロタノワはボルドー・ポムロール地区にあるシャトーです。

シャトー・ペトリュスを有するムエックス社が手掛けていることでも知られています。


11) Chateau de I’Eglise
シャトー・ド・レグリーズ

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ポムロール地区にある歴史のあるシャトーです。

1972年よりフィリップ・カステジャ氏が率いるボリー・マヌー社が所有しており、特に1990年代以降の品質の向上が素晴らしいと評判です。

 

「ボトル画像引用元:ENOTECA

ワイン通販のENOTECA(エノテカ)

 

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最後までご覧くださいましてありがとうこざいます❗️

 

 次回は フランス🇫🇷ブルゴーニュ地方 について解説していきたいと思います⭐️

 

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それでは合格目指して頑張ってください❗️

 

管理人 しんのすけ #ソムリエ #ワイン #ソムリエ資格 #資格取得 #飲食店 #ワインエキスパート

 

ソムリエ試験対策 第25回 フランス 〜 ボルドー地方重要シャトー パート1 メドック地区 〜

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こんにちは、ソムリエのしんのすけです❗️

 


いつもご覧くださいましてありがとうこざいます☺️

 


今回はフランス 🇫🇷 格付けワイン編 パート1 メドック地区 について解説していきたいと思います🍷


最近はあまり出題されない傾向がありますが基礎知識として身につけておくと役に立ちます👍

 


それでは、全61シャトーと長くなりますが今回も最後までゆっくりとご覧ください🤩

 

メドック地区格付けワイン全61シャトー

 

フランスのジロンド河口に広がる地区がボルドー地方の中の「メドック」と呼ばれる地区です。

この地区では1855年に初めて公式の「ワインの格付け」が行われました。

メドック地区の格付けが行われたのは、1855年のパリ万博が大きく影響しています。

外国から来たお客様が、良いワインとそうでないワインを分かりやすく選べるようにしなければならないとフランスは考えたのです。

そこでナポレオン3世ボルドーの商工会議所に命令をして作らせたのが「メドック地区の格付け」です。

 

メドック1級格付け5シャトー

1) AOC:Pauilac (ポイヤック
コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Lafita-Rothschild
シャトー・ラフィット・ロートシルト

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第一級格付けシャトーの中でも「一級筆頭」としての揺るぎない地位を確保しているのが「シャトー・ラフィット・ロートシルト」です。

ラフィット・ロートシルトの名は富や格式、歴史、敬意、そして特筆に値する長寿の代名詞となっています。


2) AOC:Pauilac 

コミューン:Pauilac
名称:Chateau Latour
シャトー・ラトゥール

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世界の喜劇王チャップリンが愛飲したワインとしても有名です。

ラトゥールのワインは、5大シャトーの中で“最も力強く男性的”“晩熟で長命”と言われています。

それだけに、色が濃くタンニンも豊富なのですが、それに負けないだけの黒い果実の凝縮感は素晴らしく、圧倒されてしまうほどです。

 

3) AOC:Pauilac
コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Mouton-Rothschild 
シャトー・ムートン・ロートシルト

f:id:takiten:20191014151955j:image

1973年、メドック第2級から第1級に格上げされた驚異のシャトーです。

ボルドーの頂点に君臨する5つの第一級格付けシャトーの中で唯一、1855年の格付けを覆し第一級に昇格するという偉業を成し遂げたワインです。

第二次世界大戦後、フィリップは斬新なアイディアを思いつき、画家の絵をエチケットにデザインしました。

これまで、ピカソシャガールなどの絵がムートンのエチケットを彩ってきました。


4) AOC:Margaux (マルゴー)
コミューン:Margaux 
名称:Chateau Margaux
シャトー・マルゴー

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5大シャトーの中で、最も“女性的”と言われており、華やかな香り、口当たりの滑らかさ、しっかりしたボディと繊細さを備えた味わいから「ボルドーの宝石」と讃えられている、とてもエレガントなワインです。

 


5) AOC:Pessac  (ぺサック)
コミューン:Pessac 
名称:Chateau Haut Brion 
シャトー・オー・ブリオン

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1855年メドックの格付けで、当時からあまりにも有名だったために、例外的にグラーヴ地区から選ばれ、1級という栄誉を与えられた歴史的シャトーがオー・ブリオンです。

誕生したのは1550年で、その後「澱引き」「ウイヤージュ(補酒)」といった手法を世界で初めて取り入れるなど技術革命を起こし、イギリス市場に進出しました。

 

 

メドック地区2級格付け14シャトー

1) AOC:Saint-Estephe (サン・エステーフ)
コミューン:Saint-Estephe 
名称:Chateau Montrose
モンローズ

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生産地区がヒースに覆われた荒野だった頃、開花すると一面が薔薇色に染まったことから、モン(山)ローズ(薔薇)と名付けられたという逸話があります。


2) AOC:Saint-Estephe 

コミューン:Saint-Estephe
名称:Chateau Cos d’Estournel
コス・デストゥネル

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2級の中でもその高い品質で1級に匹敵する高い品質を保つことから「スーパーセカンド」と呼ばれているワインのひとつです。

現在、最も1級に近い銘柄の一つと言われています。


3) AOC:Pauilac (ポイヤック
コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Pichon-Longuevill-Baron
ピジョン・ロングヴィル・バロン

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ピション・ロングヴィル・バロンは、街道を挟んでピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドと並んでいます。
実は元々ピション・バロンとピション・ラランドは一つのシャトーで、当時の当主であったバロン・ジョセフ・ドゥ・ロングヴィル氏は5人の子供達にシャトーを分割しました。

男兄弟が相続したピション・バロンの方はがっちりとした、壮大で厚みのある、ポイヤックらしい男性的なワインが特徴です。


4) AOC:Pauilac 

コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Pichon-Longueville Comtesse de Lalannde 
ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド

f:id:takiten:20191014152806j:image

姉妹達が受け継いだこのワインはボルドーの女王と称えられる優美な味わいで、ジャムのような凝縮感、そして甘美で魅惑的な風味が広がります。

ボルドーの女王」と称えられるこのシャトーならではの、華麗な余韻は素晴らしいの一言です。


5) AOC:Saint-Julien (サン・ジュリアン)
コミューン:Saint-Julien 
名称:Chateau Ducru-Beaucailou
デュクリュ・ボーカイユ

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「スーパーセカンド」と言われるシャトーの中でも、最もコストパフォーマンスが良いとされているワインです。

お手頃な価格で上質のワインを味わいたい方には、ぜひ注目していただきたいシャトーだと言えるでしょう。

 

6) AOC:Saint-Julien
コミューン:Saint-Julien 
名称:Chateau Leoville-Barton
レオヴィル・バルトン

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香り高いアロマと重過ぎずまとまりの良い味わいというサン・ジュリアンの美点をしっかりと備えたスタイルです。

特にカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高く、筋肉質でクラシックな仕上がりが特徴です。


7) AOC:Saint-Julien

コミューン:Saint-Julien 
名称:Chateau Leoville-Poyferre
レオヴィル・ポワフェレ

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サンジュリアン村にある、有名な「レオヴィル3兄弟」の一つ、それがシャトー・レオヴィル・ポワフェレです。

かつて同じ畑だったレオヴィルが3分割されたのですが、初代オーナーのポワフェレ男爵の名前を取って、この名前となりました。

レオヴィル・ポワフェレはサン・ジュリアンの他の第二級シャトーよりも優れている、という人もいるほど土壌に恵まれています。


8) AOC:Saint-Julien

コミューン:Saint-Julien 
名称:Chateau Leoville-Las Cases 
レオヴィル・ラス・カーズ

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ボルドー格付け2級に位置しますが、その評価は1級にも引けを取りません。

時に1級をも脅かす存在と言われている「スーパーセカンド」の中でも筆頭格の存在です。

完璧なバランスを追及し、パワフルさと繊細さを兼ね備えたサンジュリアンの王様です。


9) AOC:Saint-Julien

コミューン:Saint-Julien 
名称:Chateau Gruaud Larson

グリュオ・ラローズ

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ワインラベルには「王のワイン、ワインの王」と書かれている事でも有名です。

その歴史は17世紀中盤にまで遡り、グリュオー神父がワイン造りを手掛けたのが始まりでした。


10) AOC:Margaux (マルゴー)
コミューン:Cantenac
名称:Chateau Brane-Cantenac
ブラーヌ・カントナック

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絹のように滑らかで、しなやかな弾力性のある味わいがトレードマークです。

素晴らしい、ソフトで果実味が前面に出た生き生きとしたスタイルのワインで、プラム、ブラックカラントや森の下生えの香りがします。

 

11) AOC:Margaux
コミューン:Margaux 
名称:Chateau Rauzan-Segla
ローザン・セグラ

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1855年メドック公的格付け時、ローザン・セグラは、第1級シャトーであるラフィットロートシルト、ラトゥール、マルゴー、オーブリオン、それに当時トップランクの第2級シャトーであったムートンロートシルトの五大ワインに次ぐ、ボルドーの最高ワインとされていました。

1973年にムートンロートシルトは第1級に昇格し、現在シャトーローザンセグラは第2級シャトーの筆頭である最高位に位置しています。


12) AOC:Margaux

コミューン:Margaux 
名称:Chateau Rauzan-Gassies
ローザン・ガシー

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シャトーローザンガシーは、国際線のファースト・クラスに採用されるほどの実力を備えたシャトーで、もともとはローザンセグラと同じ畑でした。

目を引く美しいラベルと、第二級という肩書きを持ちながらも手の届きやすい価格であることから、多くの人気を得ているシャトーです。


13) AOC:Margaux

コミューン:Margaux 
名称:Chateau Durfort-Vivens
デュルフォール・ヴィヴィアン

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1937年から1961年までシャトー・マルゴーに所有され、シャトー・マルゴーやパヴィヨン・ルージュの一部とされていたため、「シャトー・デュルフォール・ヴィヴァン」という名前でワインが世に出回っていなかったという歴史がありました。

1992年から現在のゴンザッグ・リュルトン氏がオーナーとなり大きく設備投資を行ったことで、品質は大きく向上し、1995年に念願の“100%シャトー・デュルフォール・ヴィヴァン”として販売が再開されました。


14) AOC:Margaux

コミューン:Margaux 
名称:Chateau Lascombes
ラスコンブス

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シャトーの歴史は1625年生まれの騎士、ラスコンブに始まると言われています。もともとはデュルフォール・ヴィヴァンと一体となっていましたが、アントワーヌ・ラスコンブ氏が買い取ってから独立したシャトーとなりました。

 

メドック3級格付け14シャトー

1) AOC:Saint-Estephe (サン・エステーフ)
コミューン:Saint-Estephe 
名称:Chateau Calon-Segur 
カロン・セギュール

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今やとても有名になったハートマークのワイン。

「セギュール公爵の心があるシャトー」として、エティケットにハートマークが付けられたのが由来です。


2) AOC:Saint-Julien (サン・ジュリアン)
コミューン:Saint-Julien 
名称:Chateau Lagrange
ラグランジュ

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1842年にルイ・フィリップ朝において内務大臣などを歴任したデュシャテル伯爵が所有者となり、1855年メドック格付けで3級に格付けされました。

日本では1983年にサントリーが取得した事が話題になりました。


3) AOC:Saint-Julien

コミューン:Saint-Julien 
名称:Chateau Langoa Barton
ランゴア・バルトン

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1821年サンジュリアン村で創業し、現在まで同じファミリーが所有し続けている、メドック3級の歴史あるシャトーです。

1855年の公式格付け時から所有者が変わらないシャトーは、シャトー・ムートン・ロートシルト、シャトー・ランゴア・バルトン、シャトー・レオヴィル・バルトンの3つなのですが、実に2つがバルトン家所有のシャトーです。


4) AOC:Margaux (マルゴー)
コミューン:Cantenac
名称:Chateau d’lssan 
ディサン

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シャトー・ディッサンは格付シャトーながらA.O.C.ボルドー・スペリュールをはじめ、各レベルのワインを造っています。

その為様々なシーンで使い分けてシャトーの味わいを楽しむことが出来ます。


5) AOC:Margaux

コミューン:Cantenac
名称:Chateau Palmer
パルメ

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シャトー・パルメは人気ワイン漫画、神の雫で第二の使徒に選ばれたワインです。

作中では母なるモナ・リザに喩えられ、優しさやふくよかさなど女性的なワインと表現されています。


6) AOC:Margaux

コミューン:Cantenac
名称:Chateau Cantenac-Brown
カントナック・ブラン

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1855年の格付けで、シャトーのワインの品質の高さが評価され、第3級格付グラン・クリュに定められます。

それから150年後、サイモン・ハラビ家の所有となり、一層の品質の向上を目指しています。


7) AOC:Margaux

コミューン:Cantenac
名称:Chateau Kirwan 
キルヴァン

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1787年にこの地を旅したトーマス・ジェファーソンは、彼の著書『ジェファーソン、ワインを語る(Thomas Jefferson’s work on Bordeaux wines)』の中で「キルアン(キルヴァン)」をセギュールやランシュと並んで第二級に格付けしています。


8) AOC:Margaux

コミューン:Cantenac
名称:Chateau Boyd-Cantenac 
ボイド・カントナック

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1754年、アイルランド出身の準貴族で羊毛商人だったジャック ボイド氏が購入し、シャトーの歴史が始まります。

2000年以降パーカーポイントも安定して高得点を得るなど、評価が高まってきています。

日本では漫画「神の雫」で紹介されてから知名度が上がり、人気も高まっています。


9) AOC:Margaux

コミューン:Cantenac
名称:Chateau Desmirail 
デスミライユ

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デスミライユは1855年ボルドー格付けで第3級に選ばれました。

ボルドーで最も著名な造り手一族「リュルトン家」のデニス・リュルトンが率いる、マルゴー村で3ツ星を獲得する、10のシャトーのうちの1つです。


10) AOC:Margaux

コミューン:Labarde(ラバルド)
名称:Chateau Giscours 
ジスクール

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素晴らしいテロワールに恵まれたジスクールのワインは、“太陽王”と呼ばれたルイ14世の王宮で飲まれていたことが分かっており、王からも高く評価されていたのだそうです。


11) AOC:Margaux

コミューン:Margaux 
名称:Chateau Ferriere
フェリエール

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シャトー・フェリエールは18世紀にガブリエル・フェリエール(Gabriel Ferriere)氏によって設立されました。

シャトー・フェリエールでは有機栽培によるブドウ造りに取り組んで来ました。

そして、2015年オーガニックの認証(AB)を取得。

2016年からはビオディナミの認証を目指して取り組んでいます。


12) AOC:Margaux

コミューン:Margaux 
名称:Chateau Malescot Saint-Exupery 
マレスコ・サン・テクジュペリ

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17世紀末に、ルイ14世の法務長官であり、ボルドー議会の公証人であるシモン・マレスコが買い取りました。

1815年にはすでにクルティエのテステ・エ・ロートンによって3級と認められ、シャトーは1825年以降サンテグジュペリ伯爵が買い取りました。


13) AOC:Margaux

コミューン:Margaux 
名称:Chateau Marquis d’Alesme-Becker
マルキ・ダレム・べケール

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シャトー・マルキ・ダレムは美しい屋敷で、マルゴー村に位置しています。

甘草や黒胡椒などの香りに野生黒苺や樽香がバランス良く溶け込んでいます。

充分なタンニンを感じますが全体としてマルゴーワインのエレガントな味わいが堪能できます。


14) Haut-Medc (オー・メドック
コミューン:Luton
名称:Chateau La Lagune
ラ・ラギューヌ

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1958年まではシャトーは荒れ果てていて、「3級の位置に戻すのは困難だろう」と言われていた時期もありました。

しかし、同年にシャトーを購入したジョルジュ・ブリュネ氏という一人の起業家によって、シャトーは完全に生まれ変わり、その品質は飛躍的に回復したことでも有名となりました。

 

メドック格付け10級シャトー

1) AOC:Saint-Estephe (サン・エステーフ)
コミューン:Saint-Estephe 
名称:Chateau Lafon-Rocket
ラフォン・ロッシェ

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17世紀からの歴史をもつ「ロシェ」という地名。

これはこの地域一帯のぶどう畑の名前でした。

1650年この地のオーナーとして相続していたアントワネット・ド・ギユモットがボルドー議会の重鎮エティエンヌ・ラフォン氏と結婚し、その際にこのロシェの土地を婚姻の証としてラフォン氏に譲ることでこの地が「ラフォン・ロシェ」という名前になったのです。


2) Pauilac (ポイヤック
コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Duhart-Milon Rothschild
デュアール・ミロン・ロートシルト

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18世紀からこのシャトーがある土地ではブドウ栽培が行われていました。

1830年代にカスティジャ家がデュアール未亡人から14haの畑を受け継ぎ、合計40haのブドウ畑をデュアール ミロンと名付けました。


3) AOC:Saint-Julien (サン・ジュリアン)
コミューン:Saint-Julien 
名称:Chateau Saint-Pierre
サン・ピエール

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シャトー・サン・ピエールは、シャトー・ベイシュヴェルのすぐ裏手に畑を持ちます。

樹齢の高い、こぶだらけのブドウの樹が多く、これは高品質の証でもあります。

ワインのスタイルとしては、リッチで丸々と太った、がっちりとしたフルボディになる傾向があり、厚みがあります。


4) AOC:Saint-Julien

コミューン:Saint-Julien 
名称:Chateau Beychevelle
ベイシュヴュル

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16世紀にこの城に住んでいたフランス海軍提督エペルノン公爵に敬意を払い、ジロンド河を通る船はこの城の前では「ベッセ ヴォワール(帆を下げよ)」と叫び、帆を下げて通っていました。

この言葉が語源となり、ベイシュヴェルと名付けられました。


5) AOC:Saint-Julien

コミューン:Saint-Julien 
名称:Chateau Braneire-Ducru
ブラーネ・デュクリュ

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シャトー・ブラネール・デュクリュのシャトーは、サンジュリアンの入り口にベイシュヴェルと並んで建っており、慎ましい門から眺めた姿はひときわ美しいことで知られています。

また、この城館には現在でもオーナーが住んでいる、今では珍しくなったタイプのシャトーでもあります。

 


6) AOC:Saint-Julien

コミューン:Saint-Julien 
名称:Chateau Talbot
タルボ

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サン・ジュリアン第四級ですが「第三級に格上げされるべきである」との高い評価を受けています。

凝縮しつつもなめらかなスタイルはまさにボルドーワインの優雅さと偉大さの典型です。


7) AOC:Margaux (マルゴー)
コミューン:Cantenac
名称:Chateau Pouget
プージェ

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1748年このシャトーの新たなオーナーとなったフランソワ・アントワーヌ・プージェ氏がこのシャトー名の由来です。


8) AOC:Margaux

コミューン:Cantenac
名称:Chateau Prieure-Lichine
プリュレ・リシーヌ

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シャトー・プリューレ・リシーヌは、カントナック・マルゴーの第4級格付けシャトーです。

その名前の由来は二つあり、一つは、フランス語で「小修道院」を意味する「プリューレ」、そしてもう一つはオーナーであったアレクセス・リシーヌ氏の名字である「リシーヌ」です。


9) AOC:Margaux

コミューン:Cantenac
名称:Chateau Marquis de Terme
マルキ・ド・テルム

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シャトー名は、1800年代初めにこのシャトーを所有していた貴族ペギルハムの公爵名からとられていて、「テルム」とは“ローマの浴場”という意味だそうです。

 

10) AOC:Haut-Medc (オー・メドック
コミューン:Saint-Laurent
名称:Chateau La Tour-Carnet
ラ・トゥール・カルネ

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このワインを生産するエステートの起源は12世紀に遡り、間違いなくメドックで最古のシャトーの一つです。

中世的な建築様式は、1120年に建てられた塔と堀に特徴付けらています。

 

メドック格付け5級18シャトー

1) AOC:Saint-Estephe (サン・エステーフ)
コミューン:Saint-Estephe 
名称:Chateau Cos-Labory 
コス・ラボリ

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シャトーの名前は『小石の丘』を意味する『Caux(コー)』という場所と、1820年代から1840年代に最初のオーナーとなった、フランソワ・ラボリ(Francois Labory)氏の名前に由来しています。


2) AOC:Pauilac (ポイヤック
コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Batailley
バタイエ

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シャトーの名前は『バタイエ(Bataille)=戦い』という意味の名前なのですが、1453年頃、100年戦争の戦いが今日のシャトーの畑や敷地の辺りでも繰り広げられたことに由来しています。

この戦いでフランス軍は隣接するシャトー・ラトゥールをイギリスより奪還して、アキテーヌ地方の歴史のターニングポイントになりました。

その戦いから数年後、シャトーの畑にブドウの樹が植えられ始めました。


3) AOC:Pauilac

コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Haut-Batailley
オー・バタイエ

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1942年に、隣接するバタイエと分割され、邸宅などはそちらに残されたためシャトーの建物を持ちません。

ポイヤックのワインでありながら、女性的なサンジュリアンの影響を受けているため、魅力的な気品と繊細さがあります。


4) AOC:Pauilac

コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Croizet-Bages 

クロワゼ・バージュ

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格付けされているA.O.Cポイヤックのワインは多数ありますが、その中でもシャトー・クロワゼ・バージュはクラシックな味わいを守り続けており、人気の高いワインの1つです。

シャトー・クロワゼ・バージュのクロワゼはこの畑の最初の所有者であったクロワゼ兄弟から、バージュは畑のあるバージュ村から付けられています。

 

5) AOC:Pauilac

コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Haut-Bages-Liberal

オー・バージュ・リベラル

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シャトー・オー・バージュ・リベラルは、ボルドーのジロンド河の左岸の中流域、ポイヤック村に3つの畑を有するシャトーです。

ポイヤックは砂利が多く、その堆積層が厚いという点が特徴的で、力強く、コクのあるワインが生まれる土壌です。

また、水はけもよいため、ブドウの果実味が凝縮した、しっかりとした味わいのワインになります。

 

6) AOC:Pauilac

コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Lynch-Bages 
ランシュ・バージュ

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5級にも関わらず、ときに「スーパーセカンド」とも呼ばれるランシュ・バージュ。

北側のムートン・ロートシルトとラフィット・ロートシルト、南側のラトゥール、ピション・ロングヴィル・コンテス・ドラランド、ピション・ロングヴィル・バロンら、一流シャトーに囲まれた畑を持つシャトーは、ポイヤックを代表するといっても過言ではありません。


7) AOC:Pauilac

コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Lynch-Moussas 
ランシュ・ムサス

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シャトーの名前は、19世紀にシャトー・ランシュ・ムーサとランシュ・バージュを所有していたランシュ伯爵から名付けられました。

彼の領地のほとんどはランシュ・ムーサの畑が占めていました。


8) AOC:Pauilac

コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Pontet-Canet 
ポンテ・カネ

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18世紀の初め、当時メドック知事だったジャン・フランソワ・ド・ポンテは、ポイヤックに複数のブドウ畑を所有していました。

その後継者が周囲の「カネ」と呼ばれる土地を買い足し、メドックでも最も広いブドウ畑となりました。


9) AOC:Pauilac

コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Grand-Puy-Ducasse 
グラン・ピュイ・デュカス

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グランピュイとは昔から伝わる畑の名前で、デュカスは所有者の名前に由来します。

15世紀頃にはギュイロー家が保有していました。

17世紀になってアルノー・デュカス氏が4haを購入したことから、シャトーの歴史は本格的に始まります。

以後2004年になるまで、長年に渡りシャトーはデュカス家がオーナーを務め続けました。


10) AOC:Pauilac

コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Crand-Puy-Lacoste 
グラン・ピュイ・ラコスト

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グランピュイは、訳すと「大きな山」で、その名のとおり小高い丘の頂上にあったため名付けられました。

目立たないし、もっと言えば地味な存在のシャトーなのですが、ワインの味わいは典型的なポイヤックで、その意味では通人が好むワインといえます。


11) AOC:Pauilac

コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Pedesclaux 
ペデスクロー

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シャトー・ムートン・ロートシルト、シャトーポンテ・カネ、シャトー・ランシュ・バージュなどの著名シャトーに隣接する、最高の立地条件にありながら、大半がヨーロッパ、特にベルギーで販売されているため、日本ではあまり流通していないシャトーの一つです。


12) AOC:Pauilac

コミューン:Pauilac 
名称:Chateau d’Armailhac 
ダルマイヤック

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ラベルに「小さなバッカス(酒の神様)」が描かれています。

メドック格付け5級ながらも品質は高いのですが、度々名前が変更されたため一般消費者にはあまり知られていないシャトーです。


13) AOC:Pauilac

コミューン:Pauilac 
名称:Chateau Clerc-Milon
クレール・ミロン

f:id:takiten:20191014172003j:image

ラフィット公の広大な所有地の一部であったクレール・ミロンの畑は、1789年、フランス革命により国有財産として売りに出されました。

それをクレール(Clerc)家が購入し、土地の名前『ミロン(Milon)』が加えられ、『クレール・ミロン』という名前がつけられました。


14) AOC:Margaux (マルゴー)
コミューン:Arsac (アルサック)
名称:Chateau du Tertre
デュ・テルトル

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シャトー・デュ・テルトルの「テルトル」とは、フランス語で「小高い丘」を意味します。

その名の通り、シャトー・デュ・テルトルは、標高20mを超えるような、マルゴーの中でも最も高い丘に位置しています。

 

15) AOC:Margaux (マルゴー)
コミューン:Labarde
名称:Chateau Dauzac 
ドーザック

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シャトー・ドーザックはマルゴーのラバルド村にあります。

ウドンコ病の対策となるボルドー液の開発をしたことで有名なシャトーで、ワインの品質も向上していると評価されています。


16) AOC:Haut-Medco(オー・メドック
コミューン:Saint-Laurent
名称:Chateau Belgrave 
ベルグラーブ

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ルイ15世統治下:シャトーは非常に評判の高い狩猟パビリオンでした。

この上質なワインと狩猟との関係は、シャトーのワインラベルに描かれているフェレットと、セカンドワインに冠した名前ディアーヌ ・ドゥ・ベルグラーヴ(註:ディアーヌはローマ神話の狩りの女神の名)から窺えます。


17) AOC:Haut-Medco

コミューン:Saint-Laurent
名称:Chateau Camensac 
カマンサック

f:id:takiten:20191014172144j:image

メドック格付けに載っているもののあまり知名度が高くないワインの1つと言われていましたが、現在品質が向上し人気が出ているワインです。


18) AOC:Haut-Medco

コミューン:Macau (マコー)
名称:Chateau Cantemerle 
カントメルル

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「さえずるクロツグミ」という意味を持つのがシャトー・カントメルルです。

その名に相応しく、大きな庭園からは常に様々な小鳥のさえずりが聞こえてきています。

 

 

<画像出典>

・vinovinovino.com

シャトー・ムートン・ロートシルト2008のラベルデザイン発表。 | VinoVinoVino.com News

・デリバリーワイン

シャトー・ジスクールの販売・通販Chateau Giscours【プラチナワイン】

・ろくでなしチャンのブログ

シャトー・ブラーヌ・カントナック その2 | ろくでなしチャンのブログ

 

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最後までご覧くださいましてありがとうこざいます😊

 


次回は ボルドー地方その他の重要シャトー  について解説していきたいと思います🌟


この記事が良かったなと思って頂けたらシェアをお願いします📲

 

 

 


それでは合格目指して頑張ってください!


管理人  しんのすけ

 


#ソムリエ#ワイン
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#資格取得
#飲食店
#ワインエキスパート

 

 

 

ソムリエ試験対策 第24回 フランス 〜 ボルドー編 〜

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こんにちは、ソムリエのしんのすけです!

 


いつもご覧くださいましてありがとうこざいます☆

 


今回は  ボルドー地方 について解説していきたいと思います!


赤字部分は出題率が高い事を示していますので参考にしてください。

 


それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください。

 

 

フランス・ボルドー地方

 

 

フランス最大のAOCワイン産地で、その90%を赤ワインが占めています。

気候は大西洋に近いため海洋性気候です。

特徴としては同じ色同士のワインをブレンドして作る製法「ボルドーブレンド」が用いられ、この製法は世界的にも流用されています。

 

ボルドーの生産地区

主要品種は黒ブドウがカベルネ・ソーヴィニヨンカベルネ・フラン、メルロ、白ブドウはセミヨン、ソーヴィニヨン・ブランとなります。

基本的に産地は川沿いにありますので川の名前と産地の位置を合わせて覚えていくと良いと思います。

村や畑の地図問題も出題されますので手書きで書いてみたりするのも良い方法です。

ガロンヌ川とドルドーニュ川が合流してジロンド川になり、それぞれに産地の特徴があります。

 

① ジロンド河 左岸
地区名:オー・メドックメドック
生産可能色:赤
主要品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

 

② ジロンド河 右岸
地区名:コート(一部)
生産可能色:赤・白
主要品種 赤:メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、白:ソーヴィニヨン・ブラン

 

③ ガロンヌ河 左岸
1) 地区名:グラーブ
生産可能色:赤・白
主要品種 赤:カベルネ・ソーヴィニヨン、白:ソーヴィニヨン・ブラン

2) 地区名:ソーテルヌ
生産可能色:白甘口
主要品種:セミヨン

 

④ ガロンヌ河 右岸
1) 地区名:ソーテルヌ対岸
生産可能色:白甘口
主要品種:セミヨン

2) 地区名:コート(一部)
生産可能色:赤・白甘口
主要品種:赤:メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、白:ソーヴィニヨン・ブラン

 

⑤ ガロンヌ河とドルドーニュ河の間

地区名:アントル・ドゥー・メール
生産可能色:白
主要品種:ソーヴィニヨン・ブラン

 

⑥ ドルドーニュ河左岸

地区名:ドルドーニュ河左岸

生産可能色:赤・白
主要品種:赤:メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、白:ソーヴィニヨン・ブラン

 

⑦ ドルドーニュ河 右岸
1) 地区名:サン・テミリオン、ポムロール
生産可能色:赤
主要品種:メルロ

2) 地区名:コート(一部)
生産可能色:赤・白
主要品種:赤:メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、白:ソーヴィニヨン・ブランセミヨン

 

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AOCの階級構造

 3段階からの階級構造となります。

 

① レ・ザペラシオン・コミュナル
コミューン・ワイン  (村名ワイン)
例 ) ムーリス、ポイヤック

 

② レ・ザペラシオン・レジョナル
レジョナル・ワイン (地区名ワイン)
例 ) オー・メドック、グラーブ

 

③ レ・ザペラシオン・ジェネラル
ジェネリック・ワイン (地方名ワイン)

ジロンド県の全てで生産可能です。
例 ) ボルドーボルドー・スュペリウール

 

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3 ボルドー全域のAOC(レ・ザペラシオン・ジェネラル)

 

ボルドー

生産可能色:赤、白

ボルドー・スュペリウール

生産可能色:ロゼ

ボルドー・クレレ

生産可能色:ロゼ

備考:赤ワインと同じ醸造方法で色が濃いのが特徴です。
ボルドー・ロゼ

生産可能色:ロゼ
⑤クレマン・ド・ボルドー

生産可能色:ロゼ、白

備考:瓶内二次発酵、9ヶ月以上熟成が条件です。


4  メドック地区、オー・メドック地区

ジロンド川左岸にあるボルドー地区で最も華やかな生産地区です。

上質ワインは上流のオー・メドック地区に集中しており、メドック地区格付け銘柄は全てオー・メドック地区に位置しています

オー・メドック地区にAOCを名乗れるコミューンは6つあり、サン・テステーフ村、ポイヤック村、サン・ジュリアン村、リストラック・メドック村、 ムーリス村、マルゴー村。

マルゴー村近隣のスサン村、アルサック村、カントナック村、ラバルト村のワインは例外的にAOCマルゴーを名乗れます。

オー・メドック地区内でこれらの村以外の村名ワインはAOCオー・メドックを名乗れることになります。

AOCメドックAOCオー・メドックまたは村名AOCの生産可能色は赤のみとなります。

 

① 地域名AOCメドック

生産可能色:赤のみ

 

② 地域名AOCオーメドック

村名AOC:サン・テステーフ、ポイヤック、サン・ジュリアン、リストラック・メドック、ムーリス、マルゴー

AOCマルゴーを名乗れる村名>

スサン、マルゴー、カントナック、ラバルド、アルサック

生産可能色:赤のみ

 

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5 グラーブ地区

AOCは基本的に赤・白で、グラーブとは「小石」「砂利」という意味で土壌はメドック地区と似ています。

カベルネ・ソーヴィニヨン主体の赤とソーヴィニヨン・ブランの白も生産されています。

ぺサック・レオニャン地区が特に優良産地で、ワインはAOCぺサック・レオニャンを名乗れます。

 

① 地域名AOCグラーブ

生産可能色:赤、白

 

② 地域名AOCグラーブ・スュペリウール

村名AOC:ペサック・レオニャン

生産可能色:赤、白

 

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6 サン・テミリオン地区、ポムロール地区、フロンサック地区

 気候はやや冷涼で、土壌は粘土石灰質の比率が高いのでメルロが適合しています。

サン・テミリオン地区:石灰岩と粘土質の陵、丘の裾は砂と粘土という土壌です。

フロンサック地区:主要品種はメルロ。

 

① サン・テミリオン地区のAOC

1) サン・テミリオン

生産可能色:赤

2) サン・テミリオン・グランクリュ

生産可能色:赤

 

② サン・テミリオン衛星地区のAOC
1) リュサック・サン・テミリオン

生産可能色:赤

2) モンターニュ・サン・テミリオン

生産可能色:赤
3) ピュイスガン・サン・テミリオン

生産可能色:赤

4) サン・ジョルジュ・サン・テミリオン

生産可能色:赤

 

③ ポムロール地区のAOC
1) ポムロール

生産可能色:赤

2) ラランド・ド・ポムロール

生産可能色:赤

 

④ フロンサック
1) フロンサック

生産可能色:赤
2) カノン・フロンサック

生産可能色:赤

 

7 コート地区

この地区はメドック地区の対岸にあり、メルロやカベルネ・ソーヴィニヨン主体の赤ワインと、ソーヴィニヨン・ブラン主体の白ワインがメインの産地です。

 

①コート地区のAOC

1) コート・ド・ボルドー

生産可能色:赤
2) カディヤック・コート・ド・ボルドー

生産可能色:赤
3) カティスヨン・コート・ド・ボルドー

生産可能色:赤
4) ブライ・コート・ド・ボルドー

生産可能色:赤、白
5) ブライ

生産可能色:赤
6) コート・ド・ブライ

生産可能色:白
7) フラン・コート・ド・ボルドー

生産可能色:赤、白
8) プルミエール・コート・ド・ボルドー

生産可能色:白
9) コート・ド・ボルドー・サン・マケール

生産可能色:白
10) コート・ド・ブール

生産可能色:赤、白

 

8 ソーテルヌ・バルサック地区

 シャトー・ディケムをはじめとする貴腐ワインの産地。貴腐ワインのみを生産しています。

①  セロン
バルサック
③ ソーテルヌ

 

9  アントル・ドゥー・メール地区

AOCアントル・ドゥ・メールなどの中央部の広大なAOC生産可能色は白のみです。

ドルドーニュ河沿いには生産可能色が赤・白・のAOCがあり、ガロンヌ河沿いソーテルヌ地区対岸の地区には貴腐ワインのみのAOCがあります。

 

① 全域AOC

1) アントル・ドゥ・メール
2) アントル・ドゥ・メール・オー・ブノージュ
3) ボルドー・オー・ブノージュ

1)〜3)は全て生産可能色は白のみ

 

② ガロンヌ河右岸、ソーテルヌ地区対岸のAOC

1) カディヤック
貴腐または過熱
2) ルピアック
貴腐または過熱
3) サント・クロワ・デュ・モン
貴腐または過熱
4) コート・ド・ボルドー・サン・マケール
貴腐または過熱

こちらも全て生産可能色は白のみ

 

③ ドルドーニュ河左岸

1) グラーブ・ド・ヴェール

生産可能色:赤、白

2) サント・フォワボルドー

生産可能色:赤、白

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最後までご覧くださいましてありがとうこざいます!


今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います。

 


次回は ボルドー格付けワイン  について解説していきたいと思います☆

 


それでは合格目指して頑張ってください!


管理人  しんのすけ

 

🍷ボルドー地方のおいしいワイン🍷

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ソムリエ試験対策 第23回 フランス 〜 概要編 〜

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こんにちは、ソムリエのしんのすけです!

 

いつもご覧くださいましてありがとうこざいます☆

 

今回は フランス🇫🇷 について解説していきたいと思います!

フランスは教本にすると200ページ以上もあるワインの本場ですので複数回に分けて解説していきたいと思います!

 

赤字部分は出題率が高い事を示していますので参考にしてください。

 

それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください。

 

 

フランス概要編

 

フランスは生産量だけではなく、品揃えの豊かさや品質でも世界最高峰の生産国です。

ノルマンディー地方ブルターニュ地方、フランス最北部を除く全域でワインが生産されており、ワイン生産地は10地方に大別されています。

 

1  歴史

 

18C

ガラス瓶とコルクの利用方が発見されワイン流通が拡大しました。

1789年

フランス革命により一時ワイン生産が停滞します。

19C

産業革命による経済発展でワイン生産が再び隆盛します。

19C半ばには現在の2倍以上のぶどう畑がありました。

1855年

メドック地区とソーテルヌ・バルサック地区が格付け制定されます。

1855~1856年にかけてウドンコ病による被害1863~19C末までフィロキセラ(害虫)による被害

1878~1880年にかけてベト病による被害に見舞われました。

1935年

原産地統制名称(AOC)法が制定されました。1953年

グラーブ地区が最初の格付けとなります。

1954年、サン・テミリオン地区が最初の格付けとなります。

1967年

ヴァン・ド・プリムールの規定確定。

1973年

シャトームートン・ロートシルトメドック格付け1級に昇格しました。

1979年

ONIVINSの設立。シャトーダルマイヤックがシャトームートン・バローヌ・フィリップから名称が変更になりました。

2005年

ONIVINSとONIFLHORが統合されViniflorへ。2006年

EUではオークチップの使用可、フランスAOCでは禁止となりました。

2008年

EUワインが法制定されました。

2012年

サン・テミリオン地区、最初の格付け変更となりました。

 

2  フランスの気候

 

① 大陸性気候
冬寒く、夏暑い。雨が少なく気温の変動幅が大きいのが特徴です。
内陸部、シャンパーニュブルゴーニュ、ロワール河上流、ローヌ地方が対象となります。


② 海洋性気候
冬温和で夏比較的涼しく温度は高めでやや多雨です。
大西洋沿岸、ボルドー、コニャック、ロワール河下流が対象となります。


③ 地中海性気候
夏暑く冬温和。一年中太陽に恵まれ、乾燥しています。
地中海沿岸、プロヴァンスコルシカ島、ラングドッグ・ルーション、ローヌ南部が対象となります。


④ 高山性気候
冬厳寒、夏が短く雪が多い山間部です。
ジュラ地方が対象となります。

 

⑤ 半大陸性気候
日照量が多く、乾燥しているのが特徴です。
アルザス・ロレーヌ地方が対象となります。

 

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3  主なぶどう品種

フランスのぶどう栽培面積順位 (2009年時点)

 

1) 黒ブドウ生産順位

第1位:メルロ
第2位:グルナッシュ
第3位:シラー
第4位:カベルネソーヴィニヨン
第5位:カリニャン

 

2) 白ブドウ生産順位

第1位:ユニ・ブラン
第2位:シャルドネ
第3位:ソーヴィニヨンブラン
第4位:ミュスカデ
第5位:セミヨン

 

 


4  ワイン法と品質分類

 2008年、EUレベルで新たなワイン法が導入され、ワインは地理的表示付きのワイン(AOPとIGP)と、地理的表示のないワインに大別されることになりました。

    

① A・O・C  地理的表示付きのワイン

固有の特徴を持つテロワール(土地)に基づく特定の産地(主にフランス)で生産される上級ワインです。

AOCワインの中でも地区名→村名→畑名と、範囲が狭まるほど上級のワインとなっていきます。

例:ジュブレシャンベルタン=ジュブレシャンベルタン村の村名AOCワイン  

ロマネコンティ=ヴォーヌロマネ村のロマネコンティという畑の畑名AOCワイン

 

② I・G・P  地理的表示付きのワイン

地域レベルに基づくワインで、生産地域を表示できるテーブルワインです。

 

Vin de table 地理的表示のないワイン

生産地域がない下級のテーブルワインです。

フランス・アグリメールが管轄しています。

 

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5 フランス10大ワイン産地

 

① ロワール地方

ロワール河流域一帯です。

69のAOCがあり、多彩で良質なワインが手頃な価格造られています。

約半分が白ワインで、単一品種で造られることが多い。

 

ボルドー地方

ブルゴーニュと並ぶ世界的にも有名な大産地です。

メドック地区では5大シャトーの「Ctラフィット」、「Ctラトウール」、「Ctムートン」、「Ctマルゴー」が、グラーブ地区には「Ctオーブリオン」を産出します。

※ Ct = シャトー ※

 

③ 南西地方

 栽培品種はボルドーの影響を強く受けていますが地元の固有品種も赤白それぞれあり、そこからバリエーションが生まれています。

 

シャンパーニュ地方

フランスのワイン産地としては最も北にあります。(北緯50度、ぶどうの北限)

平均気温は約10度でぶどう栽培には厳しい環境です。

冷害や日照不足による影響が大きくシャンパンのAOCとして有名です。

 

ブルゴーニュ地方

フランスが誇る世界的に有名な産地で、南西部のボルドー地方と並び称されます。

赤、白、ロゼワインの地域AOCでもあります。特に有名なものが「シャブリ」「ジュヴレ・シャンベルタン」「ヴォーヌ・ロマネ」「ムルソー」「ボージョレー」などがあり、その中でもワインの王と称えられるのが「ロマネ・コンティ」です。

 

コート・デュ・ローヌ地方

フランス第2の規模を誇るAOCワイン産地です。

北部と南部に大きく別れており、ワインの個性も産地によって大きく異なります。

ローヌ地方で生産されるワインの80%AOCコート・デュ・ローヌ」です。

 

プロヴァンス地方

フランスで最も古い歴史を持ち、辛口のロゼワインが有名です。

豊富な品種から熟成タイプの赤ワインや非常に個性的な白ワインも多く造られています。

 AOCは9個あります。

 

⑧ ラングドッグ・ルーション地方

フランスで一番ぶどうの耕作面積が大きい地方です。

年間315日以上も日照に恵まれいつも風が吹いているのでぶどう栽培に適しています。

AOCワイン生産では国内3位とされています。        

 

アルザス地方

 アルザス産のワインは背の高いフルートタイプの瓶の使用が義務付けされています

生産されるワインの90%以上は白ワインで、AOCワインは5つです。        

 

⑩ ジュラ・サヴォワ地方

山麓の為気候は冷涼です。

ぶどう畑はジュラ山脈の麓に広がっており、この地方の個性的なワインとして「ヴァン・ジョーヌ」(黄色いワイン)と「ヴァン・ド・パイユ」(藁ワイン)があります。

 

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最後までご覧くださいましてありがとうこざいます!


今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います。

 

 

 


次回は フランス ボルドー地方  について解説していきたいと思います☆

 

 


それでは合格目指して頑張ってください!


管理人  しんのすけ

 

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ソムリエ試験対策 第22回 アメリカ 編 〜パート 2 産地編 〜

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こんにちは、ソムリエのしんのすけです!

 


いつもご覧くださいましてありがとうこざいます☆

 


今回はアメリカ 🇺🇸パート2 産地編について解説していきたいと思います!

 

アメリカのAVAはかなり大量にあるので全てを覚えようとはせず重要産地だけ押さえていきましょう!


赤字部分は出題率が高い事を示していますので参考にしてください。

 


それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください。

 

 

産地編

 

 

カリフォルニア州

カリフォルニア州のワイン産地は5つに大別されます。

主要品種は白シャルドネ(面積最大)、赤CS   など欧州品種がメインです。

 

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出典:ENOTECA

デイリーワインから稀少ワインまで充実の「カリフォルニアワイン」 | エノテカ - ワイン通販

 

① ノース・コースト (North Coast )

 

1) ナパ・カウンティ(郡)

赤:CS、白:シャルドネが主要品種です。

南部は海の影響で冷涼ですが北上するにつれて夏暑く、冬寒くなります。

<ナパカウンティの主なAVA>


A: マヤカマス山脈側地域(ソノマ側)
・ダイヤモンドマウンテンディストリクト (Diamond Mounyain District)
・スプリングマウンテンディストリクト (Spring Mountain District)
・マウントヴィーダー (Mount Veeder)


B:中央部地域
カリストガ (Calistoga)
セントヘレナ (Saint Helena)
・ラザフォード (Rutherford)
・オークヴィル (Oakville)
・ヨーントヴィル (Yountville)


C:ヴァカ山脈側地域
・ハウエルマウンテン (Howell Mountain)
・チルズヴァレー (Chiles Valley)
・スタッグスリープディストリクト (Stags Leap District )
・アトラスピーク (Atlas Peak)
・クームズヴィル (Coomsville)
・ワイルドホースヴァレー (Wild Horse Valley)

 

2) ソノマ・カウンティ(郡)

赤:CS、白:シャルドネが主要品種です。

南部は海からの影響で冷涼で、北東部は温暖です。

<ソノマ・カウンティの主なAVA>


A:太平洋側地域
・ソノマコースト(広域包括AVA Sonoma Coast)
・フォートロスシーヴュー (Fort Ross-Seaview  2011年認定)


B:中央部地域
ロックパイル (Rockpile)
・ドライクリークヴァレー (Dry Creek Valley)
・ロシアンリヴァーヴァレー (Russian River Valley)
・グリーンヴァレーオブロシアンリヴァーヴァレー (Green Valley of Russian River Valley)


C:マヤカマス山脈地域
・パインマウンテンクローヴァーディルピーク (Pine Mountain-Cloverdale Peak  2011年認定)
・アレクサンダーヴァレー (Alexander Valley)
・ナイツヴァレー (Knights Valley)
・チョークヒル (Chalk Hill)
・ソノマヴァレー (Sonoma Valley)
・ベネットヴァレー (Bennett Valley)
・ソノママウンテン (Sonoma Mountain)
・ムーンマウンテンディストリクト (Moon Mountain District )

 

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出典:キリン

アメリカ合衆国|これでバッチリ! ワインの基礎知識|ワインアカデミー|キリン

 

② セントラル・コースト(Central Coast )

サンフランシスコ・カウンティ南部から太平洋に沿ってサンタ・バーバラまでの産地です。

セントラル・コーストの主なAVA>

 

サンタクルーズマウンテンズ

モントレー

・パソロブレス

・サンタマリアヴァレー

・サンタイネズヴァレー

・マウンテンハーラン

   

③ セントラル・ヴァレー  (Central Valley )

西側を海岸山脈、東側をシエラ・ネヴァダ山脈に挟まれた内陸部の南北に広がる肥沃な産地です。

カリフォルニア州のワイン用ブドウの約70%が栽培されています。

 

④ シエラ・フットヒルズ (Sierra Foothills)

シエラ・ネヴァダ山脈の西側斜面の産地です。ジンファンデルを多く栽培しています。

 

⑤ サウス・コースト (South Coast )

サン・ディエゴ、ロサンゼルス周辺の産地です。

長いワイン造りの歴史があるりますが、現在は農業地の市街化とピアース病の被害に脅かされています。

 

2  ノースウェスト地域

ワシントン州オレゴン州アイダホ州で構成されています。

カスケード山脈西側は海洋性気候、東側は乾燥した大陸性気候となっています。

 

ワシントン州の産地

栽培面積・生産量は全米2位。

ブルゴーニュボルドーとほぼ同緯度にあります。

黒ブドウ51%、白ブドウ49%、主要品種はシャルドネリースリングカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロなど、やはり欧州品種が主要です。

ワシントン州ピュージェット・サウンド(Puget Sound)地域のAVA>


Yakima Valley:ヤキマ・ヴァレー

州内で最初に認可されたAVA(1983年)。シャルドネ、シラーが多い。
・Naches Heights:ナチェス・ハイツ

2012年認定で、ヤキマ・ヴァレー内に包括されています。
・Snipes Mountain :スナイプス・マウンテン

こちらもヤキマ・ヴァレーに包括されています。
・Red Mountain :レッド・マウンテン

CS、メルロがなどの赤が主です。
・Horse Heaven Hills:ホース・ヘブン・ヒル

コロンビア・ヴァレー内にあります。
・Wahluke Slope:ワルーク・スロープ

州内で最も暑く乾燥しています。
・Rattlesnake Hills:ラトルスネーク・ヒル

コロンビア・ヴァレーとヤキマ・ヴァレー内。
・Lake Chelan:レーク・シェラン
・Ancient Lakes:エンシェント・レイクス

2012年認定、RieslingとChardonnayが主要です。

 

オレゴン州の産地

栽培面積・生産量は全米3位。フランス銘醸産地とほぼ同緯度。(北緯45度)

ピノ・ノワールが中心的な品種で約60%を占め、オレゴンピノ・ノワールは世界的にも高評価を得ています。

オレゴン州のAVA>


・Willamette Valley:ウィラメット・ヴァレー、オレゴン州最大規模です。
・Dundee Hills:ダンディーヒルズ 
・Yamhill-Carlton District:ヤムヒル・カールトン・ディストリクト 
・McMinnville:マクミンヴィル
Ribbon Ridge:リボン・リッジ
・Eola-Amity Hills:エオラ・アミティ・ヒル
・Chehalem Mountains:シュヘイラム・マウンテンズ
・Southern Oregon:サウザン・オレゴン
・Umpqua Valley:アンプカ・ヴァレー
・Red Hill Douglas County:レッド・ヒル・ダグラス・カウンティ
・Elkton Oregon:エルクトン オレゴン
Rogue Valley:ローグ・ヴァレー(オレゴン州最南)
・Applegate Valley:アップルゲート・ヴァレー

 

ワシントン州オレゴン州にまたがるAVA>

 

・Columbia Gorge:コロンビア・ゴージ、2004年AVA認定。
・Columbia Valley:コロンビア・ヴァレー、1984年AVA認定。
・Walla Walla Valley:ワラワラ・ヴァレー、1984年AVA認定。

 

オレゴン州アイダホ州にまたがるAVA>

 

・Snake River Valley:スネーク・リヴァー・ヴァレー

 

f:id:takiten:20191010173853j:image

出典:リンクUSA

オレゴン州ワインカントリー | アメリカ 旅行 観光 情報サイト|Link-USA

 

3. ニューヨーク州

極端な大陸性気候と厳しい冬により、アメリカ原産のヴィティス・ラブラスカ(フォクシー・フレーヴァーという独特の匂いを持つ)しか育たないと信じられて来ました。

現在、ブドウ栽培は以下の3つの方向に分かれています。

マンハッタン島に初めてブドウが植えられたのは17世紀頃と言われています。

 

ニューヨーク州のブドウ樹種類>

・ ヴィティス・ラブラスカ系

・フレンチ・ハイブリッド系(米国品種と仏国品種の交配品種)

 ・ヴィティス・ヴェニフェラ系

この3つに分かれています。

 

ニューヨーク州のAVA>


・フィンガー・レイクス:Finger Lakes
NY州高品質ワインの生産拠点。州内85%を生産しています。
セネカ・レイク:Seneca Lake
フィンガー・レイクス内の独立したAVAです。
・カユガ・レイク:Cayuga Lake
フィンガー・レイクス内の独立したAVA。
・ハドソン・リヴァー・リージョン:Hudson River Region
商業ベースで生産された最古の生産地区です。
・ロング・アイランド:Long Island
海洋性気候が特徴です。
・ノース・フォーク・オブ・ロングアイランド: North Fork of Long Island
北がノース・フォークです。
・ハンプトンズ・オブ・ロングアイランド: Hamptons of Long Island
小さい産地です。
・レイク・エリー: Lake Erie
フレンチ・ハイブリッド中心です。
・ナイアガラ・エスカープメント:Niagara Escarpment
ニューヨーク州で最も新しいAVA。2005年に認定されました。

 

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出典:ワインなささやき

ワイン産地としてのニューヨーク - ワインな ささやき

 

最後までご覧くださいましてありがとうこざいます!

 

 


今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います。

 


次回は  フランス について解説していきたいと思います☆

 


それでは合格目指して頑張ってください!


管理人  しんのすけ

 

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ソムリエ試験対策 第21回 アメリカ 編 〜パート1 重要歴史とワイン法 〜

f:id:takiten:20190713011456j:image

 

こんにちは、ソムリエしんのすけです!

 

いつもご覧くださいましてありがとうこざいます☆

 

今回はアメリカ編🇺🇸パート1 について解説していきたいと思います!

 

赤字部分は出題率が高い事を示していますので参考にしてください。

 

それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください。

 

 

 

 

アメリ

 

 

概論

 

アメリカでは全ての州でワイン造りが行われています。

その生産量の95%がわずか4つの州から産出されていて、圧倒的な生産地はカリフォルニアとなり国内生産の約9割を占めています。

その中でも北部カリフォルニアには高級赤ワインで名高いナパ・ヴァレーや、白ワインで有名なソノマがあります。

 

カジュアルな値段のテーブルワインから長期熟成型の高級ワインまで、様々なワインが作られるアメリカは、フランス・イタリア・スペインに次ぐ世界第4位のワイン生産国です。

 

 

1 重要歴史

 

1769年

ローマカトリック教会のフランシスコ修道会の修道士たちが、ミサ用としてワインを作り始めたのがアメリカワインの始まりです。

 

1873年

フィロキセラの害を受けますが、接木によってその害を乗り越えます。


1920年〜1933年

禁酒法が施工されワイン産業が大打撃を受けました。

 

1934年

カリフォルニアにてワイン生産者で組織をした「ワイン・インスティテュート」という協会が造られ、ワイン産業の礎ができます。

 

1976年

パリテイスティングが開催されました。

 

1978年

ワイン法制定(1983年改定)

 

近年

シャープシューターが媒介するピアース病の被害が南カリフォルニアを中心に広がりました。

 

f:id:takiten:20190713011515j:image

 


2 主要品種

 

主にヨーロッパ系品種がメインとなります。

① 黒ブドウ
1) Cabernet Sauvignon
カベルネ・ソーヴィニヨン

2) Zinfandel (=Primitivo)
ジンファンダル (=プリミティーボ)

3) Merlot
メルロ


② 白ブドウ
1) Chardonnay
シャルドネ

2) French Colombard
フレンチ・コロンバード

3) Sauvignon Blanc(=Fume Blanc)
ソーヴィニヨン・ブラン(=フュメ・ブラン)


黒ブドウ60%、白ブドウ40%、栽培面積40.8万ha、ナパ・ソノマなどの冷涼な地域に高級ワイナリーが集中しています。

 

 

3 品質分類

 

① ヴァラエタル・ワイン:Varietal Wine
品種名表示のあるワインです。

例:シャルドネカベルネ・ソーヴィニヨン

 

セミジェネリック・ワイン:Semi-Generic Wine
ワイン名にシャブリ等のヨーロッパ有名ワインの産地名を使ったワインです。

EUとの協定で2006年3月から17のセミジェネリック・ワイン名称の使用が禁止されました。

 

③ メリテージ・ワイン:Meritage Wine
MeritとHeritageを併せた造語です。

ボルドータイプの高品質ワインなどが有名です。

例:Opus One

 

⑤  アメリカン・ヴィティカルナチュラル・エリアズ:A.V.A
アメリカでも優良産地についてその境界線を定め、法律で保護する動きが近年活発化しています。

AVAは全部で210以上存在します。

 

 

4 ワイン法

 

ラベル表示規定としてブドウ使用量がそれぞれ指定されています。


① 品種名表示
アメリカ合衆国=75%以上
カルフォルニア州=75%以上
オレゴン州=90%以上

 

②産地名表示
1) 州名表示
アメリカ合衆国=75%以上
カルフォルニア州=100%
オレゴン州=95%以上


2) 郡名表示
アメリカ合衆国=85%以上
カルフォルニア州=75%以上
オレゴン州=95%以上


3) AVA名表示
アメリカ合衆国=85%以上
カルフォルニア州=85%以上
オレゴン州=95%以上


4) 畑名表示
アメリカ合衆国=95%以上
カルフォルニア州=95%以上
オレゴン州=95%以上

 

③ 収穫年表示

1) AVA名表示
アメリカ合衆国=95%以上
カルフォルニア州=95%以上
オレゴン州=95%以上


2) AVA以外の原産地表示
アメリカ合衆国=85%以上
カルフォルニア州=85%以上
オレゴン州=95%以上

 

④ Estate Bottled の表示
1)ワイナリーとブドウ畑が同一栽培エリアに位置しているワインに表示可です。

ブドウ畑はワイナリーによって所有、または管理され、そのワイナリーで醸造・瓶詰めされたものに限ります。


2)ワイナリーとブドウ畑が同一ブドウ栽培エリアにない場合、エステイト・ボトルドの条件を満たしていれば「プロプライアター・グロウン」または「ヴィントナー・グロウン」が表示可です。

 

 

5 アメリン&ウィンクラー博士によるワイン産地区分

 

4月1日から10月31日までの日数により算出されます。


① リージョン Ⅰ
度日:0-2,500
該当地区:ドイツ、フランス北部
適合品種:シャルドネリースリング、ゲヴュルツトラミネル、ピノ・ノワール

 

② リージョン Ⅱ
度日:2,501-3,000
該当地区:ボルドー、イタリア北部、アメリカ(ナパ・ソノマ)
適合品種:CS、メルロ、ジンファンデル、ネッビオーロ

 

③ リージョン Ⅲ
度日:3,001-3,500
該当地区:フランス南部、イタリア中部、日本(山形)、アメリカ(レイク・サンべニート
適合品種:シラー、サンジョヴェーゼ、 他

 

④ リージョン Ⅳ
度日:3,501-4,000
該当地区:イタリア南部、スペイン、ポルトガル、アルゼンチン、オーストラリア、日本(甲府)、アメリカ(ディヴィス、オレンジ)
適合品種:バルベーラ、プティット・シラー、カリニャン、グルナッシュ、テンプラリーニョ 他

 

⑤ リージョン Ⅴ
度日:4,001-
該当地区:シチリア南アフリカアメリカ(フレスノ)
適合品種:カリニャン、グルナッシュ 他

 

 

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最後までご覧くださいましてありがとうこざいます!

 

今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います。

 

次回は アメリカ編 パート2  について解説していきたいと思います☆

 

それでは合格目指して頑張ってください!

 

管理人 しんのすけ

 

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ソムリエ試験対策 第20回 スペイン 編 〜パート2 産地とその他のワイン〜

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こんにちは、ソムリエのしんのすけです😊


いつもご覧くださいましてありがとうこざいます⭐️


今回は スペイン編 パート 2  について解説していきたいと思います🍷

 

赤字部分は出題率が高い事を示していますので参考にしてください。

 


それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください❗️

 

1. 代表産地

 

f:id:takiten:20190711100307j:image


① 北部地方

1) Rioja (リオハ)

フィロキセラ被害にあったボルドーからの技術導入で銘醸地になりました。

赤が約88%、北部地方最大のDOです。

1991年初のD.O.Ca.に認定されました。

赤ワイン用品種:テンプラリーニョ、ガルナッチャ、マスエロ、グラシアノなどです。

白ワイン用品種:ビウラ、ガルナッチャ・ブランカ、マルバシア、テンプラリーニョ・ブランコなどです。

 

<産地区分>

・リオハ・アルタ 約50%、低温多雨。熟成向きで上質です。

 ・リオハ・アラベサ、低温多雨。若飲みから熟成タイプまで。優秀です。

・リオハ・ハバ、湿度が低く高温、ALC度数の高い赤・ロゼワインになります。

・北部地方その他の産地:ソモンターノ、ナバーラ

 

 

② 地中海地方

1) Priorato (プリオラート)

地元品種のサムソー、ガルナッチャ、外来品種を使いモダンスタイルの高品質ワインの少量生産を1980年代に外部の生産者達が始め、世界中の注目を集めました。

寒暖差が激しい気候で粘板岩(スレート)土壌です。

2009年にD.O.Ca認定されました。

生産可能色は赤・ロゼ・白ですがほとんどが赤です。

2) Penedes (ペネデス)

Cavaの産地として有名ですが、スティル・ワインの生産も本格的になりました。

地中海地方のDOの中で生産量最多です。

バホ・ペネデス、ペネデス・セントラル、ペネデス・スペリオールの3つのサブゾーンがあるり、革新的な生産者が輩出される産地です。

ウンデ・リュブレ、ガルナッチャ、ピノ・ノワールの赤ワインを生産しています。

シャルドネ、チャレッロの白ワインを生産しています。

 

③ 内陸部

1) Ribera del Duero (リベラ デル ドゥエロ)

ベガ・シシリア、ペスケラなど世界的名声を得るワインメーカーがあり、スペインを代表する産地の1つです。

土壌は白亜質の石灰岩中心となります。

認定品種はテンプラリーニョ75%以上、カヴェルネ・ソーヴィニョン、メルロ、マルベック、ガルナッチャ・ティエンタ、アルビーリョ(白ブドウ)となります。

スペインの中では標高の高い産地です。

2) 内陸部地方その他の産地:ルエダ(ベルデホ主要)

 

④  大西洋地方

1) Rias Baixas (リアス・バイシャス)

白ワインが主要です。

かなり降水量が多いが花崗岩土壌なので水はけが良いのが特徴です。

栽培ブドウの95%がアルバリーニョ。(棚式栽培)ラベル表記の場合100%使用義務となります。

生き生きとした酸味が特徴の若飲みタイプのワインとなり、シーフードと相性が良く「海のワイン」とも称されます。

 

⑤ 南部地方

1) Jerez-Xeres-Sherry (ヘレス/セレス/シェリー)

パロミノ種主体の酒精強化ワイン、シェリーの産地です。

 

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2.その他ワイン


シェリ
世界三大酒精強化ワインの一つであるシェリーは現在でもスペインを代表する特産品です。

1) 正式名称
ヘレス/セレス/シェリー・マンサニーリャ・サンルーカル・デ・バラメーダ
Jerez-Xeres-Sherry y Manzanilla-Sanlucar de Barrameda

この地域を支配していたアラブ人たちが付けた名前「シュリシュ」が語源です。

2) 地域
イベリア半島南端のカディス県のヘレス・デ・ラ・フロンテラ、サンルーカス・デ・バラメーダ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアの3つの町を結ぶ三角地帯が良質のシェリ ーの産地とされています。

3) 土壌
アルバリサと呼ばれる石灰を多く含む白い土壌です。

4) 品種
辛口はパロミロPalomino(約95%)。

甘口はペドロ・ヒメネス、又はモスカテルです。

5) 製法
発酵後酒精強化し、熟成庫に運ばれます。
産膜酵母によって形成される膜「フロール」とともに熟成させることにより、フロールからワイン特有の香りが付きます。

6) ソレラ・システムという製法
シェリー品質の均一化と熟成を同時に行うための工夫です。

熟成樽を3〜4段積み重ね、新しい樽は上に積み重ねられ、その一部が上から二段目に、二段目の樽は三段目に、と繰り返され最後に最下段の樽に辿り着きます。

1年間に約1/3を取り出し、各段階で若いワインが古いワインと混ぜられる度に特徴がブレンドされ均質なワインに仕上がっていきます。

最下段をソレラ、下から数えて第1、第2、第3クリアデラとなります。

 

7) シェリーの種類

・Fino(フィノ) 極辛口
色が淡く極めて辛口です。

熟成地はヘレス・デ・ラ・フロンテラとエル・プルエト・デ・サンタマリアでALC15%以上です。

・Manzanilla(マンサニーニャ) 辛口
サンルーカル・デ・バラメーダで熟成されるフィノタイプで塩気を感じます。

ALC15%以上です。

・Amontillado(アモンティリャード) 辛口
フィノとオロロソの中間的な風味です。フィノの熟成途中でフロールが消失したものをそのまま熟成させたもので、琥珀色でナッツ風味があります。

ALC16%以上です。

・Oloroso(オロロソ) 辛口
アルコールを強化し、酸化させて豊かな香りとデリケートなコク、深みも持たせたタイプです。

琥珀色からマホガニー色でALC17%以上となります。

・Palo Cortado(パロ・コルタド)

アモンティリャードの香りとオロロソのボディをもつ希少タイプです。

・Pedro Ximenez(ペドロ・ヒメネス)
極甘口のシェリーです。

・Moscatel(モスカテル)
こちらも極甘口のシェリーです。

・Medium(ミディアム) 甘口
アモンティリャード+ペドロ・ヒメネスのテイストです。

・Cream(クリーム)甘口
オロロソ+ペドロ・ヒメネスのテイストです。

 

8)熟成年数保証表示
・VOS=20年以上熟成
・VORS=30年以上熟成
・いずれもアモンティリャード、オロロソ、パロ・コルタド、ペドロ・ヒメネスの4種のみが対象となります。
・Vinos de Jerez con Indicacion de Edad 12年もしくは15年熟成となります。

 

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② カバ
スペインを代表するスパークリングワインのDOです。

 

1) 産地
スペイン全土に分散されていますが、カバ生産量の95%はペネデスを中心とするカタルーニャ州が占めています。

なかでもサン・サドゥルニ・ダ・ノヤが85%となります。

2) 品種
マカベオ Macabeo(=ビウラ Viura)、チャレッロ Xarel-lo、パレリャーダ Parelladaの3品種が主体です。

他にマルバシア、シャルドネ、モナストレル、ガルナッチャ、トレパット、ピノ・ノワールも使用されます。

近年、ピノ・ノワールを白のカバに使用することも認められました。

パレリャーダは花の香りをもたらします。

3) 製法
トラディショナル製法がメインです。

瓶詰めから滓引きまで最低9ヶ月熟成させます。

<カバのレセルバ>

 15ヶ月以上の熟成義務があります。

<カバのグラン・レセルバ>

 30ヶ月以上熟成、かつボトル替えをしていないものに限られ、収穫年表示義務があります。

 

f:id:takiten:20190707175351j:image

 

最後までご覧くださいましてありがとうこざいます❗️

 

今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います🤩

 

次回は アメリカ について解説していきたいと思います⭐️

 

それでは合格目指して頑張ってください!

 

管理人 しんのすけ

 

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