ソムリエ試験対策 第23回 フランス 〜 概要編 〜
こんにちは、ソムリエのしんのすけです!
いつもご覧くださいましてありがとうこざいます☆
今回は フランス🇫🇷 について解説していきたいと思います!
フランスは教本にすると200ページ以上もあるワインの本場ですので複数回に分けて解説していきたいと思います!
赤字部分は出題率が高い事を示していますので参考にしてください。
それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください。
フランス概要編
フランスは生産量だけではなく、品揃えの豊かさや品質でも世界最高峰の生産国です。
ノルマンディー地方、ブルターニュ地方、フランス最北部を除く全域でワインが生産されており、ワイン生産地は10地方に大別されています。
1 歴史
18C
ガラス瓶とコルクの利用方が発見されワイン流通が拡大しました。
1789年
フランス革命により一時ワイン生産が停滞します。
19C
産業革命による経済発展でワイン生産が再び隆盛します。
19C半ばには現在の2倍以上のぶどう畑がありました。
メドック地区とソーテルヌ・バルサック地区が格付け制定されます。
1855~1856年にかけてウドンコ病による被害1863~19C末までフィロキセラ(害虫)による被害
1878~1880年にかけてベト病による被害に見舞われました。
1935年
原産地統制名称(AOC)法が制定されました。1953年
グラーブ地区が最初の格付けとなります。
1954年、サン・テミリオン地区が最初の格付けとなります。
1967年
ヴァン・ド・プリムールの規定確定。
1973年
シャトームートン・ロートシルトがメドック格付け1級に昇格しました。
1979年
ONIVINSの設立。シャトーダルマイヤックがシャトームートン・バローヌ・フィリップから名称が変更になりました。
2005年
ONIVINSとONIFLHORが統合されViniflorへ。2006年
EUではオークチップの使用可、フランスAOCでは禁止となりました。
2008年
EUワインが法制定されました。
2012年
サン・テミリオン地区、最初の格付け変更となりました。
2 フランスの気候
① 大陸性気候
冬寒く、夏暑い。雨が少なく気温の変動幅が大きいのが特徴です。
内陸部、シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ロワール河上流、ローヌ地方が対象となります。
② 海洋性気候
冬温和で夏比較的涼しく温度は高めでやや多雨です。
大西洋沿岸、ボルドー、コニャック、ロワール河下流が対象となります。
③ 地中海性気候
夏暑く冬温和。一年中太陽に恵まれ、乾燥しています。
地中海沿岸、プロヴァンス&コルシカ島、ラングドッグ・ルーション、ローヌ南部が対象となります。
④ 高山性気候
冬厳寒、夏が短く雪が多い山間部です。
ジュラ地方が対象となります。
⑤ 半大陸性気候
日照量が多く、乾燥しているのが特徴です。
アルザス・ロレーヌ地方が対象となります。
3 主なぶどう品種
フランスのぶどう栽培面積順位 (2009年時点)
1) 黒ブドウ生産順位
第1位:メルロ
第2位:グルナッシュ
第3位:シラー
第4位:カベルネソーヴィニヨン
第5位:カリニャン
2) 白ブドウ生産順位
第1位:ユニ・ブラン
第2位:シャルドネ
第3位:ソーヴィニヨンブラン
第4位:ミュスカデ
第5位:セミヨン
4 ワイン法と品質分類
2008年、EUレベルで新たなワイン法が導入され、ワインは地理的表示付きのワイン(AOPとIGP)と、地理的表示のないワインに大別されることになりました。
① A・O・C 地理的表示付きのワイン
固有の特徴を持つテロワール(土地)に基づく特定の産地(主にフランス)で生産される上級ワインです。
AOCワインの中でも地区名→村名→畑名と、範囲が狭まるほど上級のワインとなっていきます。
例:ジュブレシャンベルタン=ジュブレシャンベルタン村の村名AOCワイン
ロマネコンティ=ヴォーヌロマネ村のロマネコンティという畑の畑名AOCワイン
② I・G・P 地理的表示付きのワイン
地域レベルに基づくワインで、生産地域を表示できるテーブルワインです。
③ Vin de table 地理的表示のないワイン
生産地域がない下級のテーブルワインです。
フランス・アグリメールが管轄しています。
5 フランス10大ワイン産地
① ロワール地方
ロワール河流域一帯です。
69のAOCがあり、多彩で良質なワインが手頃な価格造られています。
約半分が白ワインで、単一品種で造られることが多い。
② ボルドー地方
ブルゴーニュと並ぶ世界的にも有名な大産地です。
メドック地区では5大シャトーの「Ctラフィット」、「Ctラトウール」、「Ctムートン」、「Ctマルゴー」が、グラーブ地区には「Ctオーブリオン」を産出します。
※ Ct = シャトー ※
③ 南西地方
栽培品種はボルドーの影響を強く受けていますが地元の固有品種も赤白それぞれあり、そこからバリエーションが生まれています。
④ シャンパーニュ地方
フランスのワイン産地としては最も北にあります。(北緯50度、ぶどうの北限)
平均気温は約10度でぶどう栽培には厳しい環境です。
冷害や日照不足による影響が大きくシャンパンのAOCとして有名です。
⑤ ブルゴーニュ地方
フランスが誇る世界的に有名な産地で、南西部のボルドー地方と並び称されます。
赤、白、ロゼワインの地域AOCでもあります。特に有名なものが「シャブリ」「ジュヴレ・シャンベルタン」「ヴォーヌ・ロマネ」「ムルソー」「ボージョレー」などがあり、その中でもワインの王と称えられるのが「ロマネ・コンティ」です。
⑥ コート・デュ・ローヌ地方
フランス第2の規模を誇るAOCワイン産地です。
北部と南部に大きく別れており、ワインの個性も産地によって大きく異なります。
ローヌ地方で生産されるワインの80%AOC「コート・デュ・ローヌ」です。
⑦ プロヴァンス地方
フランスで最も古い歴史を持ち、辛口のロゼワインが有名です。
豊富な品種から熟成タイプの赤ワインや非常に個性的な白ワインも多く造られています。
AOCは9個あります。
⑧ ラングドッグ・ルーション地方
フランスで一番ぶどうの耕作面積が大きい地方です。
年間315日以上も日照に恵まれいつも風が吹いているのでぶどう栽培に適しています。
AOCワイン生産では国内3位とされています。
⑨ アルザス地方
アルザス産のワインは背の高いフルートタイプの瓶の使用が義務付けされています。
生産されるワインの90%以上は白ワインで、AOCワインは5つです。
⑩ ジュラ・サヴォワ地方
山麓の為気候は冷涼です。
ぶどう畑はジュラ山脈の麓に広がっており、この地方の個性的なワインとして「ヴァン・ジョーヌ」(黄色いワイン)と「ヴァン・ド・パイユ」(藁ワイン)があります。
最後までご覧くださいましてありがとうこざいます!
今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います。
次回は フランス ボルドー地方 について解説していきたいと思います☆
それでは合格目指して頑張ってください!
管理人 しんのすけ
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ソムリエ試験対策 第22回 アメリカ 編 〜パート 2 産地編 〜
こんにちは、ソムリエのしんのすけです!
いつもご覧くださいましてありがとうこざいます☆
今回はアメリカ 🇺🇸パート2 産地編について解説していきたいと思います!
アメリカのAVAはかなり大量にあるので全てを覚えようとはせず重要産地だけ押さえていきましょう!
赤字部分は出題率が高い事を示していますので参考にしてください。
それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください。
産地編
1 カリフォルニア州
カリフォルニア州のワイン産地は5つに大別されます。
主要品種は白シャルドネ(面積最大)、赤CS など欧州品種がメインです。
出典:ENOTECA
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① ノース・コースト (North Coast )
1) ナパ・カウンティ(郡)
赤:CS、白:シャルドネが主要品種です。
南部は海の影響で冷涼ですが北上するにつれて夏暑く、冬寒くなります。
<ナパカウンティの主なAVA>
A: マヤカマス山脈側地域(ソノマ側)
・ダイヤモンドマウンテンディストリクト (Diamond Mounyain District)
・スプリングマウンテンディストリクト (Spring Mountain District)
・マウントヴィーダー (Mount Veeder)
B:中央部地域
・カリストガ (Calistoga)
・セントヘレナ (Saint Helena)
・ラザフォード (Rutherford)
・オークヴィル (Oakville)
・ヨーントヴィル (Yountville)
C:ヴァカ山脈側地域
・ハウエルマウンテン (Howell Mountain)
・チルズヴァレー (Chiles Valley)
・スタッグスリープディストリクト (Stags Leap District )
・アトラスピーク (Atlas Peak)
・クームズヴィル (Coomsville)
・ワイルドホースヴァレー (Wild Horse Valley)
2) ソノマ・カウンティ(郡)
赤:CS、白:シャルドネが主要品種です。
南部は海からの影響で冷涼で、北東部は温暖です。
<ソノマ・カウンティの主なAVA>
A:太平洋側地域
・ソノマコースト(広域包括AVA Sonoma Coast)
・フォートロスシーヴュー (Fort Ross-Seaview 2011年認定)
B:中央部地域
・ロックパイル (Rockpile)
・ドライクリークヴァレー (Dry Creek Valley)
・ロシアンリヴァーヴァレー (Russian River Valley)
・グリーンヴァレーオブロシアンリヴァーヴァレー (Green Valley of Russian River Valley)
C:マヤカマス山脈地域
・パインマウンテンクローヴァーディルピーク (Pine Mountain-Cloverdale Peak 2011年認定)
・アレクサンダーヴァレー (Alexander Valley)
・ナイツヴァレー (Knights Valley)
・チョークヒル (Chalk Hill)
・ソノマヴァレー (Sonoma Valley)
・ベネットヴァレー (Bennett Valley)
・ソノママウンテン (Sonoma Mountain)
・ムーンマウンテンディストリクト (Moon Mountain District )
出典:キリン
アメリカ合衆国|これでバッチリ! ワインの基礎知識|ワインアカデミー|キリン
② セントラル・コースト(Central Coast )
サンフランシスコ・カウンティ南部から太平洋に沿ってサンタ・バーバラまでの産地です。
<セントラル・コーストの主なAVA>
・サンタクルーズマウンテンズ
・パソロブレス
・サンタマリアヴァレー
・サンタイネズヴァレー
・マウンテンハーラン
③ セントラル・ヴァレー (Central Valley )
西側を海岸山脈、東側をシエラ・ネヴァダ山脈に挟まれた内陸部の南北に広がる肥沃な産地です。
カリフォルニア州のワイン用ブドウの約70%が栽培されています。
④ シエラ・フットヒルズ (Sierra Foothills)
シエラ・ネヴァダ山脈の西側斜面の産地です。ジンファンデルを多く栽培しています。
⑤ サウス・コースト (South Coast )
サン・ディエゴ、ロサンゼルス周辺の産地です。
長いワイン造りの歴史があるりますが、現在は農業地の市街化とピアース病の被害に脅かされています。
2 ノースウェスト地域
カスケード山脈西側は海洋性気候、東側は乾燥した大陸性気候となっています。
① ワシントン州の産地
栽培面積・生産量は全米2位。
黒ブドウ51%、白ブドウ49%、主要品種はシャルドネ、リースリング、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロなど、やはり欧州品種が主要です。
<ワシントン州ピュージェット・サウンド(Puget Sound)地域のAVA>
・Yakima Valley:ヤキマ・ヴァレー
州内で最初に認可されたAVA(1983年)。シャルドネ、シラーが多い。
・Naches Heights:ナチェス・ハイツ
2012年認定で、ヤキマ・ヴァレー内に包括されています。
・Snipes Mountain :スナイプス・マウンテン
こちらもヤキマ・ヴァレーに包括されています。
・Red Mountain :レッド・マウンテン
CS、メルロがなどの赤が主です。
・Horse Heaven Hills:ホース・ヘブン・ヒルズ
コロンビア・ヴァレー内にあります。
・Wahluke Slope:ワルーク・スロープ
州内で最も暑く乾燥しています。
・Rattlesnake Hills:ラトルスネーク・ヒルズ
コロンビア・ヴァレーとヤキマ・ヴァレー内。
・Lake Chelan:レーク・シェラン
・Ancient Lakes:エンシェント・レイクス
2012年認定、RieslingとChardonnayが主要です。
② オレゴン州の産地
栽培面積・生産量は全米3位。フランス銘醸産地とほぼ同緯度。(北緯45度)
ピノ・ノワールが中心的な品種で約60%を占め、オレゴンのピノ・ノワールは世界的にも高評価を得ています。
<オレゴン州のAVA>
・Willamette Valley:ウィラメット・ヴァレー、オレゴン州最大規模です。
・Dundee Hills:ダンディー・ヒルズ
・Yamhill-Carlton District:ヤムヒル・カールトン・ディストリクト
・McMinnville:マクミンヴィル
・Ribbon Ridge:リボン・リッジ
・Eola-Amity Hills:エオラ・アミティ・ヒルズ
・Chehalem Mountains:シュヘイラム・マウンテンズ
・Southern Oregon:サウザン・オレゴン
・Umpqua Valley:アンプカ・ヴァレー
・Red Hill Douglas County:レッド・ヒル・ダグラス・カウンティ
・Elkton Oregon:エルクトン オレゴン
・Rogue Valley:ローグ・ヴァレー(オレゴン州最南)
・Applegate Valley:アップルゲート・ヴァレー
・Columbia Gorge:コロンビア・ゴージ、2004年AVA認定。
・Columbia Valley:コロンビア・ヴァレー、1984年AVA認定。
・Walla Walla Valley:ワラワラ・ヴァレー、1984年AVA認定。
・Snake River Valley:スネーク・リヴァー・ヴァレー
出典:リンクUSA
オレゴン州ワインカントリー | アメリカ 旅行 観光 情報サイト|Link-USA
3. ニューヨーク州
極端な大陸性気候と厳しい冬により、アメリカ原産のヴィティス・ラブラスカ(フォクシー・フレーヴァーという独特の匂いを持つ)しか育たないと信じられて来ました。
現在、ブドウ栽培は以下の3つの方向に分かれています。
マンハッタン島に初めてブドウが植えられたのは17世紀頃と言われています。
<ニューヨーク州のブドウ樹種類>
・ ヴィティス・ラブラスカ系
・フレンチ・ハイブリッド系(米国品種と仏国品種の交配品種)
・ヴィティス・ヴェニフェラ系
この3つに分かれています。
<ニューヨーク州のAVA>
・フィンガー・レイクス:Finger Lakes
NY州高品質ワインの生産拠点。州内85%を生産しています。
・セネカ・レイク:Seneca Lake
フィンガー・レイクス内の独立したAVAです。
・カユガ・レイク:Cayuga Lake
フィンガー・レイクス内の独立したAVA。
・ハドソン・リヴァー・リージョン:Hudson River Region
商業ベースで生産された最古の生産地区です。
・ロング・アイランド:Long Island
海洋性気候が特徴です。
・ノース・フォーク・オブ・ロングアイランド: North Fork of Long Island
北がノース・フォークです。
・ハンプトンズ・オブ・ロングアイランド: Hamptons of Long Island
小さい産地です。
・レイク・エリー: Lake Erie
フレンチ・ハイブリッド中心です。
・ナイアガラ・エスカープメント:Niagara Escarpment
・ニューヨーク州で最も新しいAVA。2005年に認定されました。
出典:ワインなささやき
最後までご覧くださいましてありがとうこざいます!
今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います。
次回は フランス について解説していきたいと思います☆
それでは合格目指して頑張ってください!
管理人 しんのすけ
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ソムリエ試験対策 第21回 アメリカ 編 〜パート1 重要歴史とワイン法 〜
こんにちは、ソムリエしんのすけです!
いつもご覧くださいましてありがとうこざいます☆
今回はアメリカ編🇺🇸パート1 について解説していきたいと思います!
赤字部分は出題率が高い事を示していますので参考にしてください。
それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください。
アメリカ
概論
アメリカでは全ての州でワイン造りが行われています。
その生産量の95%がわずか4つの州から産出されていて、圧倒的な生産地はカリフォルニアとなり国内生産の約9割を占めています。
その中でも北部カリフォルニアには高級赤ワインで名高いナパ・ヴァレーや、白ワインで有名なソノマがあります。
カジュアルな値段のテーブルワインから長期熟成型の高級ワインまで、様々なワインが作られるアメリカは、フランス・イタリア・スペインに次ぐ世界第4位のワイン生産国です。
1 重要歴史
1769年
ローマカトリック教会のフランシスコ修道会の修道士たちが、ミサ用としてワインを作り始めたのがアメリカワインの始まりです。
フィロキセラの害を受けますが、接木によってその害を乗り越えます。
1920年〜1933年
禁酒法が施工されワイン産業が大打撃を受けました。
1934年
カリフォルニアにてワイン生産者で組織をした「ワイン・インスティテュート」という協会が造られ、ワイン産業の礎ができます。
1976年
パリテイスティングが開催されました。
1978年
ワイン法制定(1983年改定)
近年
シャープシューターが媒介するピアース病の被害が南カリフォルニアを中心に広がりました。
2 主要品種
主にヨーロッパ系品種がメインとなります。
① 黒ブドウ
1) Cabernet Sauvignon
カベルネ・ソーヴィニヨン
2) Zinfandel (=Primitivo)
ジンファンダル (=プリミティーボ)
3) Merlot
メルロ
② 白ブドウ
1) Chardonnay
シャルドネ
2) French Colombard
フレンチ・コロンバード
3) Sauvignon Blanc(=Fume Blanc)
ソーヴィニヨン・ブラン(=フュメ・ブラン)
黒ブドウ60%、白ブドウ40%、栽培面積40.8万ha、ナパ・ソノマなどの冷涼な地域に高級ワイナリーが集中しています。
3 品質分類
① ヴァラエタル・ワイン:Varietal Wine
品種名表示のあるワインです。
② セミ・ジェネリック・ワイン:Semi-Generic Wine
ワイン名にシャブリ等のヨーロッパ有名ワインの産地名を使ったワインです。
EUとの協定で2006年3月から17のセミ・ジェネリック・ワイン名称の使用が禁止されました。
③ メリテージ・ワイン:Meritage Wine
MeritとHeritageを併せた造語です。
ボルドータイプの高品質ワインなどが有名です。
例:Opus One
⑤ アメリカン・ヴィティカルナチュラル・エリアズ:A.V.A
アメリカでも優良産地についてその境界線を定め、法律で保護する動きが近年活発化しています。
AVAは全部で210以上存在します。
4 ワイン法
ラベル表示規定としてブドウ使用量がそれぞれ指定されています。
① 品種名表示
アメリカ合衆国=75%以上
カルフォルニア州=75%以上
オレゴン州=90%以上
②産地名表示
1) 州名表示
アメリカ合衆国=75%以上
カルフォルニア州=100%
オレゴン州=95%以上
2) 郡名表示
アメリカ合衆国=85%以上
カルフォルニア州=75%以上
オレゴン州=95%以上
3) AVA名表示
アメリカ合衆国=85%以上
カルフォルニア州=85%以上
オレゴン州=95%以上
4) 畑名表示
アメリカ合衆国=95%以上
カルフォルニア州=95%以上
オレゴン州=95%以上
③ 収穫年表示
1) AVA名表示
アメリカ合衆国=95%以上
カルフォルニア州=95%以上
オレゴン州=95%以上
2) AVA以外の原産地表示
アメリカ合衆国=85%以上
カルフォルニア州=85%以上
オレゴン州=95%以上
④ Estate Bottled の表示
1)ワイナリーとブドウ畑が同一栽培エリアに位置しているワインに表示可です。
ブドウ畑はワイナリーによって所有、または管理され、そのワイナリーで醸造・瓶詰めされたものに限ります。
2)ワイナリーとブドウ畑が同一ブドウ栽培エリアにない場合、エステイト・ボトルドの条件を満たしていれば「プロプライアター・グロウン」または「ヴィントナー・グロウン」が表示可です。
5 アメリン&ウィンクラー博士によるワイン産地区分
4月1日から10月31日までの日数により算出されます。
① リージョン Ⅰ
度日:0-2,500
該当地区:ドイツ、フランス北部
適合品種:シャルドネ、リースリング、ゲヴュルツトラミネル、ピノ・ノワール 他
② リージョン Ⅱ
度日:2,501-3,000
該当地区:ボルドー、イタリア北部、アメリカ(ナパ・ソノマ)
適合品種:CS、メルロ、ジンファンデル、ネッビオーロ 他
③ リージョン Ⅲ
度日:3,001-3,500
該当地区:フランス南部、イタリア中部、日本(山形)、アメリカ(レイク・サンべニート)
適合品種:シラー、サンジョヴェーゼ、 他
④ リージョン Ⅳ
度日:3,501-4,000
該当地区:イタリア南部、スペイン、ポルトガル、アルゼンチン、オーストラリア、日本(甲府)、アメリカ(ディヴィス、オレンジ)
適合品種:バルベーラ、プティット・シラー、カリニャン、グルナッシュ、テンプラリーニョ 他
⑤ リージョン Ⅴ
度日:4,001-
該当地区:シチリア、南アフリカ、アメリカ(フレスノ)
適合品種:カリニャン、グルナッシュ 他
最後までご覧くださいましてありがとうこざいます!
今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います。
次回は アメリカ編 パート2 について解説していきたいと思います☆
それでは合格目指して頑張ってください!
管理人 しんのすけ
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ソムリエ試験対策 第20回 スペイン 編 〜パート2 産地とその他のワイン〜
こんにちは、ソムリエのしんのすけです😊
いつもご覧くださいましてありがとうこざいます⭐️
今回は スペイン編 パート 2 について解説していきたいと思います🍷
赤字部分は出題率が高い事を示していますので参考にしてください。
それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください❗️
1. 代表産地
① 北部地方
1) Rioja (リオハ)
フィロキセラ被害にあったボルドーからの技術導入で銘醸地になりました。
赤が約88%、北部地方最大のDOです。
1991年初のD.O.Ca.に認定されました。
赤ワイン用品種:テンプラリーニョ、ガルナッチャ、マスエロ、グラシアノなどです。
白ワイン用品種:ビウラ、ガルナッチャ・ブランカ、マルバシア、テンプラリーニョ・ブランコなどです。
<産地区分>
・リオハ・アルタ 約50%、低温多雨。熟成向きで上質です。
・リオハ・アラベサ、低温多雨。若飲みから熟成タイプまで。優秀です。
・リオハ・ハバ、湿度が低く高温、ALC度数の高い赤・ロゼワインになります。
・北部地方その他の産地:ソモンターノ、ナバーラ
② 地中海地方
1) Priorato (プリオラート)
地元品種のサムソー、ガルナッチャ、外来品種を使いモダンスタイルの高品質ワインの少量生産を1980年代に外部の生産者達が始め、世界中の注目を集めました。
寒暖差が激しい気候で粘板岩(スレート)土壌です。
2009年にD.O.Ca認定されました。
生産可能色は赤・ロゼ・白ですがほとんどが赤です。
2) Penedes (ペネデス)
Cavaの産地として有名ですが、スティル・ワインの生産も本格的になりました。
地中海地方のDOの中で生産量最多です。
バホ・ペネデス、ペネデス・セントラル、ペネデス・スペリオールの3つのサブゾーンがあるり、革新的な生産者が輩出される産地です。
ウンデ・リュブレ、ガルナッチャ、ピノ・ノワールの赤ワインを生産しています。
シャルドネ、チャレッロの白ワインを生産しています。
③ 内陸部
1) Ribera del Duero (リベラ デル ドゥエロ)
ベガ・シシリア、ペスケラなど世界的名声を得るワインメーカーがあり、スペインを代表する産地の1つです。
土壌は白亜質の石灰岩中心となります。
認定品種はテンプラリーニョ75%以上、カヴェルネ・ソーヴィニョン、メルロ、マルベック、ガルナッチャ・ティエンタ、アルビーリョ(白ブドウ)となります。
スペインの中では標高の高い産地です。
2) 内陸部地方その他の産地:ルエダ(ベルデホ主要)
④ 大西洋地方
1) Rias Baixas (リアス・バイシャス)
白ワインが主要です。
かなり降水量が多いが花崗岩土壌なので水はけが良いのが特徴です。
栽培ブドウの95%がアルバリーニョ。(棚式栽培)ラベル表記の場合100%使用義務となります。
生き生きとした酸味が特徴の若飲みタイプのワインとなり、シーフードと相性が良く「海のワイン」とも称されます。
⑤ 南部地方
1) Jerez-Xeres-Sherry (ヘレス/セレス/シェリー)
パロミノ種主体の酒精強化ワイン、シェリーの産地です。
2.その他ワイン
① シェリー
世界三大酒精強化ワインの一つであるシェリーは現在でもスペインを代表する特産品です。
1) 正式名称
ヘレス/セレス/シェリー・マンサニーリャ・サンルーカル・デ・バラメーダ
Jerez-Xeres-Sherry y Manzanilla-Sanlucar de Barrameda
この地域を支配していたアラブ人たちが付けた名前「シュリシュ」が語源です。
2) 地域
イベリア半島南端のカディス県のヘレス・デ・ラ・フロンテラ、サンルーカス・デ・バラメーダ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアの3つの町を結ぶ三角地帯が良質のシェリ ーの産地とされています。
3) 土壌
アルバリサと呼ばれる石灰を多く含む白い土壌です。
4) 品種
辛口はパロミロPalomino(約95%)。
甘口はペドロ・ヒメネス、又はモスカテルです。
5) 製法
発酵後酒精強化し、熟成庫に運ばれます。
産膜酵母によって形成される膜「フロール」とともに熟成させることにより、フロールからワイン特有の香りが付きます。
6) ソレラ・システムという製法
シェリー品質の均一化と熟成を同時に行うための工夫です。
熟成樽を3〜4段積み重ね、新しい樽は上に積み重ねられ、その一部が上から二段目に、二段目の樽は三段目に、と繰り返され最後に最下段の樽に辿り着きます。
1年間に約1/3を取り出し、各段階で若いワインが古いワインと混ぜられる度に特徴がブレンドされ均質なワインに仕上がっていきます。
最下段をソレラ、下から数えて第1、第2、第3クリアデラとなります。
7) シェリーの種類
・Fino(フィノ) 極辛口
色が淡く極めて辛口です。
熟成地はヘレス・デ・ラ・フロンテラとエル・プルエト・デ・サンタマリアでALC15%以上です。
・Manzanilla(マンサニーニャ) 辛口
サンルーカル・デ・バラメーダで熟成されるフィノタイプで塩気を感じます。
ALC15%以上です。
・Amontillado(アモンティリャード) 辛口
フィノとオロロソの中間的な風味です。フィノの熟成途中でフロールが消失したものをそのまま熟成させたもので、琥珀色でナッツ風味があります。
ALC16%以上です。
・Oloroso(オロロソ) 辛口
アルコールを強化し、酸化させて豊かな香りとデリケートなコク、深みも持たせたタイプです。
・Palo Cortado(パロ・コルタド)
アモンティリャードの香りとオロロソのボディをもつ希少タイプです。
・Pedro Ximenez(ペドロ・ヒメネス)
極甘口のシェリーです。
・Moscatel(モスカテル)
こちらも極甘口のシェリーです。
・Medium(ミディアム) 甘口
アモンティリャード+ペドロ・ヒメネスのテイストです。
・Cream(クリーム)甘口
オロロソ+ペドロ・ヒメネスのテイストです。
8)熟成年数保証表示
・VOS=20年以上熟成
・VORS=30年以上熟成
・いずれもアモンティリャード、オロロソ、パロ・コルタド、ペドロ・ヒメネスの4種のみが対象となります。
・Vinos de Jerez con Indicacion de Edad 12年もしくは15年熟成となります。
② カバ
スペインを代表するスパークリングワインのDOです。
1) 産地
スペイン全土に分散されていますが、カバ生産量の95%はペネデスを中心とするカタルーニャ州が占めています。
なかでもサン・サドゥルニ・ダ・ノヤが85%となります。
2) 品種
マカベオ Macabeo(=ビウラ Viura)、チャレッロ Xarel-lo、パレリャーダ Parelladaの3品種が主体です。
他にマルバシア、シャルドネ、モナストレル、ガルナッチャ、トレパット、ピノ・ノワールも使用されます。
近年、ピノ・ノワールを白のカバに使用することも認められました。
パレリャーダは花の香りをもたらします。
3) 製法
トラディショナル製法がメインです。
瓶詰めから滓引きまで最低9ヶ月熟成させます。
<カバのレセルバ>
15ヶ月以上の熟成義務があります。
<カバのグラン・レセルバ>
30ヶ月以上熟成、かつボトル替えをしていないものに限られ、収穫年表示義務があります。
最後までご覧くださいましてありがとうこざいます❗️
今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います🤩
次回は アメリカ について解説していきたいと思います⭐️
それでは合格目指して頑張ってください!
管理人 しんのすけ
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ソムリエ試験対策 第19回 スペイン 編 〜パート1 ワイン法と熟成期間〜
こんにちは、ソムリエのしんのすけです😊
いつもご覧くださいましてありがとうこざいます⭐️
今回は スペイン 編 パート1 〜ワイン法と熟成期間〜について解説していきたいと思います🍷
赤字部分は出題率が高い事を示しています。
それでは今回も最後までゆっくりとご覧ください❗️
スペイン
概論
スペインはブドウ栽培面積では世界1位を誇る生産国です。
スティルワインではリオハ、リベラ・デル・ドゥエロ、プリオラートが、酒精強化ワインではシェリーが質的に優れています。
ペネデスで主に造られているスパークリングワインのカバは世界中で有名です。
経済的に非常に重要な産業であるワイン産業が世界トップの位置に立ったにも関わらず、スペイン国内のワイン消費量はEU他国に比べ低いのが現状です。
それでも個性的で多種多様なワインを楽しめるのがスペインワインの大きな特徴と言えます。
1 重要歴史
BC1100年頃
フィニキア人が現在のカディスに到達、ワインを造りました。
BC200年頃
古代ローマ人がスペイン各地で本格的なワイン造りを開始。ローマ帝国各地に送りました。
711年
イスラム教徒ムーア人が侵入。ワイン生産が停滞しました。
11世紀初頭
レオン王国がムーア人を後退させ、ワイン生産が本格的に再開しました。
1492年
カトリック両王によってムーア人をスペイン全土から追放、ワイン生産が増大しました。
15世紀中期~17世紀中期
大航海時代。スペインは繁栄し、ワイン生産も全国で隆盛しました。
17世紀後半
イギリスとアイルランドの主導で近代的なシェリー生産体制が整備されました。
19世紀後半
フィロキセラ被害を受けたフランス・ボルドー地方の生産者たちがリオハに到来し、醸造技術を持ち込みました。
1926年
リオハ現地呼称統制委員会が設立されました。
1932年
ワイン法(エスタトゥール・デル・ビノ)制定されました。フランスワイン法よりも早いのがポイントです。
1933年
スペインでのワイン法が発効されました。
1970年
ワイン法を管轄し、「ブドウ園、ワインおよびALC飲料に関する法」を施行。同時にINDO設立されました。
1975年
ファン・カルロス1世が国王に即位。近代的高品質ワインの生産が本格化しました。
2003年
ワイン法が大幅改訂されました。
2 主なブドウ品種
① 黒ブドウ
1) テンプラニーリョ
産地:リオハ、ナバーラなど
スペインを代表する高貴品種です。(黒ブドウ栽培面積41%)
2) ボバル
産地:バレンシア州
3) ガルナッチャ・ティンター
産地:リオハ、ナバーラ、プリオラート
スペインのアラゴン地方原産の品種です。
② 白ブドウ
1) アイレン
産地:カスティーリャ・ラ・マンチャ
スペイン国内での白ブドウ最大生産量を誇り、世界でも面積最大です。
2) マカベオ
産地:各地
リオハの白ワインとカバの主要品種です。
3) ベルデホ・ブランコ
産地:カスティーリャ・ラ・マンチャ/イ・レオン
ルエダでの白ワイン主要品種です。
③ テンプラニーリョのシノムニ (別名)
リベラ・デル・ドゥエロ地方=ティント・フィノ
ラ・マンチャ地方=センシベル
カタルーニャ地方=ウル・デ・リュブレ
サマラ地方のトロ=ティンタ・デ・トロ
スペインを代表するテンプラニーリョは国内だけでも5つの呼び名があります。
3 品質分類
1932年に最初の規定が制定されて、その後、1970年に更新されたスペインワインの格付け制度は、フランスやイタリアと類似しています。
DOCワインは長らくの間、リオハのみでしたが、現在では、プリオラート、リベラ・デル・ドゥエロの3地域になっています。
① Vino de Pago Calificado
ビノ・デ・パゴ・カリフィカード
上質単一ブドウ畑限定ワイン
2014年時点でまだ存在していません。
② Vino de Pago
ビノ・デ・パゴ
単一ブドウ畑限定ワイン
2003年新設。DOC、DO認定されていない地域でもよいですが、品質はDOCの規定に準じます。14地域が指定されています。
③ Denominacion de Origen Calificada
デノミナシオン・オリヘン・カリフィーダ
特選原産地呼称ワイン
リオハが1991年に認定されました。
プリオラートは2009年に7月に認定されています。
現在2地域が指定されています。
④ Denominacion de Origen
デノミナシオン・デ・オリヘン
原産地呼称ワイン
70箇所以上が認定されています。
DOに認可されてから10年後に昇格申請可能です。
現在67地域が指定されています。
④ Vino de Calidad con indicacion Geografica
ビノ・デ・カリタド・コン・インディカシオン・ヘオグラフィカ
地域名付き高級ワイン
2003年に新設。特定の地域で収穫されたブドウを原料として、その他地域性を表現したワインです。
5年後昇格申請可能で、現在7地域が指定されています。
⑤ Vino de la Tierra
ヴィノ・ラ・ティエラ(地酒)
樽の容量は600Lが上限です。
4 ワイン熟成期間表示
樽および瓶での熟成年数に応じて次の名称を表示できます。
<樽の上限600ℓ>
① Noble ノーブレ
樽または瓶で18ヶ月以上熟成
② Anejo アニェホ
樽または瓶で24ヶ月以上熟成
③ Viejo ビエホ
樽または瓶で36ヶ月以上熟成
5 高級ワインの熟成期間
スペインワインは、古い小樽で何年も熟成させ、過度に酸化の進んだ風味こそが上質なワインの証とされてきました。
① 赤ワイン
1) クリアンサ
比較的短めの熟成を経たもの
樽6ヶ月、瓶内発酵2年
2) レセルヴァ
長期の熟成を経たもの
樽1年、瓶内発酵3年
3) グラン・レセルヴァ
極めて長い熟成を経たもの
樽18ヶ月、瓶内発酵5年
② ロゼ、白ワイン
1) クリアンサ
比較的短めの熟成を経たもの
樽6ヶ月、瓶内発酵18ヶ月
2) レセルヴァ
長期の熟成を経たもの
樽6ヶ月、瓶内発酵2年
3) グラン・レセルヴァ
極めて長い熟成を経たもの
樽6ヶ月、瓶内発酵4年
呼び名は同じですが赤と白、ロゼでは熟成期間が違いますので注意しましょう。
最後までご覧くださいましてありがとうこざいます!
今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います。
次回は スペイン編パート2〜産地とその他のワイン〜について解説していきたいと思います☆
それでは合格目指して頑張ってください!
管理人 しんのすけ
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ソムリエ試験対策 第18回 クロアチア 編
こんにちは、ソムリエのしんのすけです!
いつもご覧くださいましてありがとうこざいます☆
今回はクロアチアについて解説していきたいと思います!
クロアチアは重要産地、土着品種、品質分類などが出題傾向となります。
今回も最後までゆっくりとご覧ください。
1.概論
クロアチア共和国、通称クロアチアは、東ヨーロッパ、バルカン半島に位置する共和制国家です。
紀元前に遡るブドウ栽培とワイン造りの長い歴史を持つクロアチア。
本土のみならず、アドリア海に浮かぶ島々でもワインの生産が盛んに行われています。
クロアチアワインの歴史は古く、紀元前に古代ギリシャ人によってワイン造りが伝えられたとされています。
1991年のクロアチア独立紛争では、多くのブドウ畑やワイナリーが再び破壊されましたが、2013年のEUへの加盟以降、それまで国内消費が中心だったところが、EU基準のワイン規制を整備するなどをして世界のワイン市場で競争力のある素晴らしいワインを生産し始めています。
出典:いい旅セカンドライフツアー
【クロアチア料理】ツアーで食べた、クロアチアのおいしい食事♪ | クロアチア | いい旅セカンドライフツアー
2.クロアチア重要歴史
紀元280年頃
マルクス・アウレリウス・プロブス帝によって沿岸部のダルマチア地方から内陸部のパンノニアまでブドウが植樹されていきました。
9世紀
ビザンチン帝国が成立されました。
20世紀初頭
クロアチアにもフィロキセラの病害が到達しました。
1979年
1992年
クロアチアが独立国家として承認されたました。
2010年
クロアチア商工会議所がクロアチアワイナリー協会を立ち上げました。
3.主要ブドウ品種
クロアチアのワインの2/3は白ワインで、残りの大部分は赤ワインです。
約130種にものぼる多彩な土着品種が、世界的な土着品種回帰の流れにあって特に注目のワイン生産国として脚光を浴びる一因ともなっています。
① 黒ブドウ品種
1.Cabernet Sauvignon カベルネ・ソーヴィニヨン
2.Merlot メルロー
3.Zweigelt ツヴァイゲルト
② 白ブドウ品種
1.Rizling リースリング
2.Grasevina グラシェヴィナ(ウィルシュリースリング)
3.Sauvignon ソーヴィニヨン
4.Chardonay シャルドネ
5.Bijeli pino ピノ・ブラン
6.Sivi pino ピノ・グリ
7.Traminac トラミナツ(スラヴォニア地方独特のもの)
8.Gewurztraminerゲヴュルツトラミネール
3 品質分類
① ヴルフンスコ・ヴィノコントロリラーノ・ポデュリエトロ
統制保証原産地産最上級ワイン
統制保証原産地指定の66地区のいずれかで生産されています。
補糖、補酸、減酸禁止。遅摘や貴腐ブドウから造ったワインにはプレディカートを併記する事ができます。
1)カスナ・ベルバ=シュペートレーゼ
エスクレ94度以上。
3)イズボルナ・ベルバ・ボビツア
過熱したブドウ、または貴腐ブドウから造られます。エスクレ度127度以上。
4)イズボルナ・ベルバ・プロスス/エニー・ボビツア
乾燥したブドウから造られます。エスクレ度154度以上。
② クヴァリテートノ・ヴィノ・コントロリラーノ・ポデュリエトロ
統制保証原産地産上級ワイン
統制保証原産地に12地域66地区が指定されています。
12地域のいずれかで生産されています。
③ ストウノ・ヴィノ・コントロリラーノ・ポデュリエトロ
原産地表記付きテーブルワイン
原料ブドウは大陸部または沿岸部に限られます。
④ ストウノ・ヴィノ
テーブルワインです。(原産地表記なし)
4 産地
クロアチアのワイン産地は2013年のEU加盟に伴い、① 大陸東部、② 大陸西部、③ 沿岸部の3つのリージョンに区分されます。
① 大陸東部の代表産地
2) スラヴォニア
樽材の産地でアイスワインが国際的にも高評価です。
② 大陸西部
1) プレシヴィツア
新酒で有名な産地です。リースリング・ランスキから作られるワインが高い評価を受けています。
2) プリゴリエ・ビロゴラ
首都ザグレブを有し、30年ほど前からzelina地区を中心に小規模ワイナリーが増えました。
ザグレブ農業大学があります。
③ 沿岸部産地
1) フルヴァッカ・イストラ
1000年以上の歴史があり、クロアチアで二番目に大きい産地です。
カラヴォニア湾の名前は古代ギリシャ時代に名付けられた「素晴らしいワインの湾」に由来します。
2) フルヴァツユ・プリモリエ
クルク島のズラフティナは「金のズラフティナ」として広く知られています。
最後までご覧くださいましてありがとうこざいます😊
今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います。
次回はスペインについて解説していきたいと思います⭐️
それでは合格目指して頑張ってください❗️
管理人 しんのすけ
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ソムリエ試験対策 第17回 チリ 編
こんにちは、ソムリエのしんのすけです😊
いつもご覧くださいましてありがとうこざいます⭐️
今回はチリについて解説していきたいと思います🍷
チリワインは関税が引き下げられて値段もお手頃なので皆さんにも馴染みがあると思います。
しかし、値段が安いから悪かろう、ではなくとても素晴らしいワインがたくさんあります。
そんなチリワインについて、今回も最後までゆっくりと見ていってください。
チリ
概論
チリはアンデス山脈に沿って南北に4300㎞に伸びる長細い形をした国です。
南極からのフンボルト海流が流れる太平洋からは、冷涼な風がブドウ畑へ吹きつつも、海岸の山々のおかげで比較的温暖で乾燥した環境になっています。
ワインの産地は、国内で北部・中部・南部と大きくエリアが分かれており、南部エリアのワイン産出量はわずか10%程度であり、ほとんどが北部と中部のエリアで造られています。
産地一帯は、害虫フィロキセラのいない世界でも類を見ない健全な土壌に恵まれ、ふんだんな太陽光と激しい昼夜の気温差によって素晴らしいブドウを収穫できます。
チリワインはアメリカワインやオーストラリアワインなどと並び、新世界(ニューワールド)の代表格として知られています。
出典:Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%25E3%2583%2581%25E3%2583%25AA
1 重要歴史
16C中頃以降
スペインの征服者・宣教師などによってブドウ栽培開始されました。
19C後半
フィロキセラ被害により、ヨーロッパから多くの栽培化・醸造家がチリに移住しました。
1877年
チリワインが初めてヨーロッパに輸出されたました。
2007年
日本とチリとの間でEPA(経済連携協定)が発効したことでワインにかかる関税が減額されました。
2015年
日本ではチリワインがフランスを抜いて最大の輸入量となりました。
2 主要品種
チリワインで有名なのが、ぶどう収穫量において赤ワイン用品種の45%強を占めるカベルネ・ソーヴィニヨンです。
他に赤はメルロー、カルメネール、シラーなど、白はソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、モスカ・デ・アレハンドリア、セミヨン、ペドロ・ヒメネスなど多くの品種があります。
3 ワイン法
農業保護庁農牧局(S.A.G)がワイン法を管理しています。
分類カテゴリーは3つです。
① 原産地呼称ワイン:D.O(スペインの植民地だった影響)
② 原産地呼称のないワイン:ブドウ品種の指定があります。
③ テーブルワイン:食用ブドウから生産。品種、品質、収穫年表示不可です。
< ①②表示基準 >
ブドウ品種表示、原産地表示、収穫年表示全て75%以上使用義務があります。
4 主要産地
北部、中央部、南部に分けられて全1400kmに及びます。
高品質なワインは中央部に集中しています。
北部ではピスコと呼ばれるマスカット系ブドウを主原料とした蒸留酒の生産がされています。
① 北部エリア コキンボ地方
Elqui Valley(エルキヴァレー)
標高の高い冷涼な気候で、シラーの栽培が盛んで近年はペドロ・ ヒメネスも増えています。
Limari Valley(リマリ・ヴァレー)
霜のリスクが無く、夏に雨がほとんど降らないため病害が極めて少ないです。
シャルドネが主体となっています。
Choapa Valley(チョアパ・ヴァレー)
リマリ・ヴァレーの南側にあり、シラーが主体です。
② 中部エリア
中部エリアには重要な産地が集中していて、大きく2つの地方に分けられます。
1) アコンカグア地方 Aconcagua Valley(アコンカグア・ヴァレー)
1年のうち240から300日が晴天で、気温の寒暖差も大きくブドウ作りに理想的な気候条件です。 カベルネ・ソーヴィニョンから作る赤が人気。
Casablanca Valley(カサブランカ・ヴァレー)
やや冷涼な気候。シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・ノワールの栽培が多いです。
アコンカグア地方の最大産地です。
San Antonio Valley(サン・アントニオ・ヴァレー)
白ワインの生産が盛ん。近年はソーヴィニョン・ブランが増えています。
レイダ・ヴァレーをサブリージョンとして持ちます。
2) セントラルヴァレー地方
Maipo Valley(マイポ・ヴァレー)
ヨーロッパ系品種の栽培が多い。
カベルネ・ソーヴィニョンの比率が約50%を占め、チリの首都サンディアゴを含みます。
Rapel Valley(ラベル・ヴァレー)
【(北部)カチャポアルヴァレー】
アンデス山脈側で作るカベルネ・ソーヴィニョン、ヴァレー中央部で作るカルメネーレがよく知られます。
【(南部)コルチャグアヴァレー】
伝統的にカベルネ・ソーヴィニョンの栽培が多い。
冷涼なため近年はソーヴィニョン・ブランも増えています。
Curico Valley(クリコ・ヴァレー)
ソーヴィニョン・ブランの栽培面積が国内最大です。
テノ・ヴァレーとロントゥエ・ヴァレーをサブリージョンに持ちます。
Maule Valley(マウレ・ヴァレー)
国内最大の生産地。カベルネ・ソーヴィニョンが中心で、クラロ・ヴァレーやトゥトゥヴェン・ヴァレーをサブリージョンに持ちます。
③ 南部エリア
ビオビオ・ヴァレーとイタタ・ヴァレーがあります。
南部エリアは全体の10%程度の小生産地で、国内消費用がほとんどです。
最後までご覧くださいましてありがとうこざいます!
今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、過去問題やクイズをやると覚えやすいと思います。
次回はクロアチアについて解説していきたいと思います☆
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